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ゴッホ~最期の手紙~のミのネタバレレビュー・内容・結末

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ずっと観たかった、やっと観れた。
1時間半全部の映像が油絵調で描かれていて、話の内容の前にまずそこに惹かれて。ちょっと途中正直目が疲れたけども、実写では出せない異世界感、場面(回想と現実)のつなぎ方が独特で良かった。

アルマンがフィンセント(の死)について人に聞いて回ってみると、みんな言っていることがバラバラ。誰が真実を話しているのか、何が真実なのかわからないし、全て真実なのかもしれない、少なくともその人にとっては。強烈なキャラクターの持ち主は敵を作りやすいし噂もされやすい。フィンセントは人との関わりあいが苦手であったらしいから余計に理解されにくい。

噂話は曲がった真実を作り出し、真実がどうであろうと、他人にとってはどうということは無い。不思議な変わったヤツ、孤独な人間だった、ヤツならばこのような最期を迎えても別段驚くことはない、自分を銃で撃って自殺くらいしでかしそうだろ。そんなもんなんでしょう。変なやつが変な死に方をした、それでおしまい。

結局は、親に愛されない家族に馴染めない自分について悩み、何かを成し得ようと自分の中にあるなにかを表現するため自分のために絵を描き、自分のために支援して苦しむ弟テオについて悩み、本当に自分は絵を描き続けていいのか生きていていいのか、生きている限りは絵を描き続けてしまう、それでいいのか、苦悩し神経をすり減らした結果の死だった。

個人的にこの映画を観るもっと前に『さよならソルシエ』を読んでいて、こっちのお話は、フィンセントが現在語られている“炎の画家 ゴッホ”とはまるで真逆な人物だった風に描かれていて自分の中でそれが先行してしまったので頭がこんがらがってしまった。

全然まとまらない、、、
ゴッホについての他の作品も観てみたい。
ミ