これだけ科学技術、IT技術が発展した現代においても未だに避けることが出来ないのが異常気象による自然災害である。それを世界規模でコントロール出来たら…それは人類の希望であり夢でもある。いや、昨今の自然災害による被害の甚大さを鑑みればそうなって欲しいし、きっと近い将来そうなるに違いない。
しかし、この作品ではこのシステムの大きな盲点と危険性を提示している。作中のセリフにもあったが、世界中の気象をコントロール出来るということは「神」なる力を手に入れたことと同等になるのだ。個人的な野望で悪意を持ってその力を我が物にしようとする輩がいたら世界はどうなるのか…そんな近未来ディザスタームービーとして観ると、荒唐無稽と言い切れるものでもなく恐ろしい予言である。
