YokoGoto

だれかの木琴のYokoGotoのレビュー・感想・評価

だれかの木琴(2016年製作の映画)
2.7
ー共感できない主婦のたわむれー

直木賞作家の井上荒野氏原作、監督・脚本は東陽一監督。
原作ありきの作品なのだろうし、原作は読んでないので、その世界観の詳細はわからないのだけれど、あまりにも分かりにくいし共感しにくい。
映像化するには、かなり分かりにくいテーマ。

(キャスティングもこれでよかったのか)

新しい街に引っ越してきたばかりの主婦が、ヘアーカットしてもらった美容師に興味を示し近づくのだが、その近づき方が唐突でストーカーじみてしまい。。。。という物語。

満たされているのに孤独。
誰かに優しく触れてもらいたい。

なんとも言えない寂しさを埋めて欲しいと感じている主婦が、髪に触れてくれた美容師に、異常な親近感を湧くというのは、理解できないこともないが、あまりにも理由付けが無いし、唐突過ぎるし、感情の機微を表す描写も少なく実に共感しずらい。

思いの外、色っぽさにも欠けていて、どうなんだろうか?と思った。ずーっと全く共感できず、結果何が言いたかったのかよく分からずエンディング。

池松壮亮さんのキャラクターも、彼のこれまでのイメージ通りで目新しさもないし、それほど常盤貴子さんもはまっていない。

『ようするに、暇すぎるからでしょ。』と、冷めてしまった....
冒頭1分で感じてしまったのだが、ホームビデオ調の立体感の無い画も自分に合わなかった。
すみません。m(__)m
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