岸田解

だれかの木琴の岸田解のレビュー・感想・評価

だれかの木琴(2016年製作の映画)
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【36-138】常盤貴子が髪を切られる物語を私達はよく知っている――と云うところから始めてみたい。しかし、暫し迂回する。
まず、「だれかの木琴」と云うタイトルが気になった。次に、豪華なキャスティングに惹かれた。常盤貴子、池松壮亮、勝村政信、佐津川愛美、山田真歩、岸井ゆきの、小市慢太郎、河井青葉、螢雪次朗……と並んでいたら、観ない訳にはいかないだろう。そして、監督はあの東陽一! 嗚呼、堪らない!!と云うのが、観るまでの流れ。
さて、本篇。誰がまともだとか、誰かがまともじゃないとか、そんなことはどうでもいいんだ、と思った。それはきっと、電車の中でケータイやスマホではなく位牌を擦っていてもおかしくはない、と云うレベルで。
それにしても、アレを着ているところ、僕は見たかったなぁ。
岸田解

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