凄腕の会計士クリスチャン・ウルフ。
そして、自閉症でもある。
彼に隠された裏の顔と背負っている過去。
確かに、ベン・アフレックの無表情に狙撃するシーンはかっこいいし…
アクションもなかなかのキレ。
だが、それはあくまで一つのピースでしかない。
幼少期のウルフの溶け込めない苦しみと哀しみ。
何とか息子の生きる道筋を自分なりのやり方で作ろうとする父。
傍でそっと支える弟。
家族の絆を描くドラマ。
会計士として雇われ、会社の不正を探っていく。
果たして、誰が何の為に？
ジリジリと迫っていくサスペンス。
その会社で出会うアナ・ケンドリックとの微妙な距離感。
お互いに気になりながらも「住む世界が違う」的な感じで踏み込めない。
ほのかな甘酸っぱさが漂う。
私的に一番好きなピース。
財務省で働くJ.k.シモンズとその部下。
ウルフを追う中で語られること。
何が正しいのか？
もう少し彼等の葛藤を見たかったくらい。
様々な要素が絡み合い、回想と共に明らかになっていく展開は見応えあった。
伏線の回収もお見事。
ただ、回想シーンの繋ぎ方なのかな？
少し分かりづらく、入り込むまでにワンテンポかかる感じがした。
中盤以降もやはり入って来るタイミングに少しの違和感がありつつも…畳み掛ける展開は素直に面白かったです^_^
自閉症の人は、劣っているのではない他人と違うたけだというメッセージ性も良かったと思う。
続編を期待したいですね。
