他人と違うという強み。
高機能自閉症が主人公のアクションものが本作だが、両方の面で優れれていた。
特に高機能自閉症の描写はリアリティたっぷりに見せられ、大人になってからもちょっとした他人との接し方や物の配置の仕方がうまく描けていた。
さらにその高機能自閉症の主人公を最強の男にしてしまう脚本にもぐっとくるものがあった。
とにかく無敵なのだが、その無表情さとどこか哀愁の感じる背中がなんとも言えず、素晴らしい。
ミステリー的要素もきっちり盛り込み、それでいて布石伏線もばっちりだった。
単純なアクション物としても偏差値は高い内容で、そこに上手い具合に高機能自閉症というテーマが盛り込まれた作品だった。