ほおづき

アスファルトのほおづきのレビュー・感想・評価

アスファルト(2015年製作の映画)
3.5
シュールすぎた・・・
団地を舞台に男女6人による3つのエピソードが同時に進行するシュールコメディなフランス映画。


フランス映画独特のユーモアにあふれていて所々ちょこちょこクスクス笑えるからつまらなくはなかったけど、若手のお笑い芸人のコントでありそうなお話だなとも思った。

孤独や病気なんかでお世辞にも幸福とは言えない暮らしの中でも、人の出会いや思いやりを通じてほっこりするお話だったらストップモーションだけど『メアリー&マックス』のほうが好きかもしれない。暗いけど・・・。
ささやかなコメディに落とし込んで、全体的にほんわかした雰囲気になってるのがこの映画の良さなのかもしれない。

看護師を口説こうとする車いすのおじさんの噓のつき方がマヌケで、女性はそれに気づいているのか気づいていないのか・・・っていうお話、これは『パリ、嘘つきな恋』に似てる?って思ったらこちらが先でした。
というか
群像劇って、まったく繋がりの無い人たちの物語があるきっかけで交差していくってところが面白いと思うんだけど、この感じなら世にも奇妙な物語3話でいいかも。
そもそも何故タイトルが『アスファルト』だったのか分からないままだから何か見落としたかもしれないけど、コメディの群像劇ってもしかして刺さらないのかもしれない・・・そっか三谷幸喜作品も刺さらない・・・