アスファルトの作品情報・感想・評価

アスファルト2015年製作の映画)

Asphalte/Macadam Stories

上映日:2016年09月03日

製作国:

上映時間:100分

3.8

あらすじ

フランス、郊外のとある団地。車椅子生活を送るハメになったサエない中年男と訳アリ気な夜勤の看護師。鍵っ子のティーンエイジャーと落ちぶれた女優。不時着したNASAの宇宙飛行士とアルジェリア系移民の女性。寂れた団地を舞台に、孤独を抱えた6人の男女に予期せぬ出逢いが訪れるー。

「アスファルト」に投稿された感想・評価

ageless505

ageless505の感想・評価

4.0
フランス郊外の団地住人をめぐり、3組の男女の出会いと交流を描いた群像劇。しみじみとした味わいある大人のおとぎ話って感じ。

<車椅子生活の男と夜間勤務の看護師><母子家庭の若者と活躍の場を失いかけた女優><息子が服役中のアルジェリア移民のおばぁちゃんとNASAの宇宙飛行士>、というありそうでなさそうで不思議な組合わせの男女6人。6人に通底するのは、それぞれどこかなんとなく<孤独>に抗うことなく身をゆだねてるような感じで、そんな気怠い雰囲気の日常が、出会い・ふれあいを通じて何かちがった景色になっていく。そんなしっぽり感がイイ。
3組の出会いにはそれぞれ<男の嘘><年齢差><言語の壁>という障壁があり、話がつねにユーモラスかつミステリアスに進む、脚本が素敵だと思う。

話の中でイザベル・ユペールが演じる女優に対し、堂々と演技論をぶつイケメン若者(ジュール・ベンシェトリ)のこと後で知ってたまげた。父が本作監督サミュエル・ベンシェトリ、母マリー・トランティニャン、母方の祖父ジャン=ルイ・トランティニャンという血統。うん面影ある、まちがいなく。

個人的には移民のおばあちゃんが宇宙飛行士に子守唄を披露するやりとりが可愛いらしくて切なすぎて癒されました。
shuwa

shuwaの感想・評価

4.2
この雰囲気とても私の好みでした!
終始ゆったりした空間が流れていて、ラストもほっこりできる作品です、シュールでステキな世界観が良かったです

落ちぶれた女優と1人の少年
移民の女性と団地に不時着した宇宙飛行士
看護師と車いす生活の中年男

孤独な6人がそれぞれ出会い、お互いの心の隙間を埋める存在になり、映画が終盤に向かうにつれみんなの表情が明るくなっていくように感じました
最初、マイケル・ピットが何かヤラかすのではと気が気じゃなかった

現に少しヤラかしたけど、笑

『入れ込んでるね』って貴方~結末は言っちゃダメよ~それは反則だよ~笑

でも移民のご婦人は最高に優しい

それにつられてマイケル・ピット演じる宇宙飛行士も、表情が柔らかく優しくなっちゃうね

『宇宙飛行士』そう!

何せ『墜ちてきた』んだから
宇宙から、この婦人の住むピカソ団地に!
その団地の屋上に『ドスン』と!



決して出逢わないであろう二人。
でも出逢った二人。

婦人の彼を見つめる眼がいい

彼が頬張る『クスクス』が幸せの食べ物に見えて仕方がない


宇宙はどんな感じ?婦人が聞く

『〈こう考えるのが好きなんだ〉
〈暗闇の後ろにはまぶしい光がある!〉ってね』


すべてを語りたくない婦人は歌をうたう
そこに彼の優しい歌ごえが呼応する


別れ際には…この余韻
良いよね~『クスクス』持たせてもらえて…



団地がらみの三組の出逢いのお話



二つ目は、イザベル・ユペール

彼女も団地に堕ちてきた

他者の生活を感じる団地ならでは
息子ほども歳の離れた隣人の少年と出逢う

少年はジュール・ベンシュトリ。中性的な美しさを醸し出すこの役者さんは、映画初出演の監督の息子さんらしい

彼が名女優イザベル・ユペールと互角に渡り合うんだから

いやいや、ストーリーのなかでは、彼女の常識を笑い飛ばし、打ち砕く、見事な演出家になるんだから

違う価値観『舞台に上がれば…』

『私のサングラス 私の映画 私 私』いつも貴女はそうだね



カメラを向けてる彼の目線で彼女を感じれば、撮り終えた時の彼の表情に、また何かを感じる

そうか…キミはそれが足りなかったのか…




三つ目も、最高にロマンチック

マシーンに翻弄される男、販売機に笑かされたり(私たちが、笑)、途中ゾンビを観てる気になったり、いろんな寄り道はするけど、それは着地までのエピローグ

恋に落ちるってどんな感覚?

ほら、いま彼女笑ったよ!





無機質のなかの有機質を沢山感じて、あったまる


語らない美学。この映画はまさにそう。

優しいよ。
魔球

魔球の感想・評価

2.9
ちょっした笑いが止まらないから最後まで一応観れたといった感じでしょう!

宇宙飛行士とおばあちゃんの会話劇にはクスクスしました。
ほっこりシュール
ありえない設定なんだけどなぜかすんなり受け入れられる笑
たま

たまの感想・評価

3.5
なかなか不思議なそしてシュールな映画でした。
ありえないようなエピソードもありセリフも最低限という感じ。
それなのに余韻が残る映画。
孤独な6人のそれぞれの出会いを3つのエピソードで描かれている。
言葉少なめなふれあいに温かさを感じる。
naomi

naomiの感想・評価

-
まず、フランスにも団地があるんだ!という驚き。そして団地独特のあの雰囲気というのは日本だけのものじゃなく、全国共通なのだと知らされる。

本作の主人公たちは6人。
全盛期を過ぎた女優×鍵っ子ティーンエイジャー、車イスの中年男×夜勤の女性看護師、不時着したNASAの宇宙飛行士×アラブ系の中年女性。3組6人が織り成すストーリーがとても温かくてほんわかした気持ちになる。

キャストも魅力的だし、ハイテクではない手作り感溢れた演出がなんともたまらなく好き。宇宙服なんて、前にぶら下げてるものってティッシュ箱を加工したの?って感じの出来だし、細かーい部分でクスッと笑わせてくれる。

邦画の『団地』と通じるところがあるような、ないような(笑)どこか封鎖的だけど、そこに集まる人間たちの生き方のバリエーションが様々でいろんなドラマが溢れているのだと感じる。
私は大好きな作品だった。
mk

mkの感想・評価

3.5
普段接点のない者同士が出会い、埋まらない心の隙間にすっと入っていき次第に埋まっていく。

何気ない会話や日常。ほんの些細な事でもその日常が愛おしくなってくる。

個人的にマイケル・ピットとおばあちゃんの話が好きだった。残念なのはもう少し、この2人の話を長く描いてほしかった。おばあちゃん家の水漏れ早く治るといいな。
それぞれの出会いにインパクトがある分、無害な収束に感情的フックが引っ掛からない。それよりThe Lacemakerをみせてー
LAGUNA

LAGUNAの感想・評価

3.7
あとからじわじわときた。
ポスターの雰囲気で想像していた映画とはちょっと違ったので
みはじめたときは、シュールな世界感あり、で大丈夫かなぁと思ったけど。ある古い団地の男女の3つのストーリー。宇宙飛行士が突然…みたいな有りえない展開力でも何故かすんなり。しかも宇宙飛行士とオバチャンの交流 何かじんときた。ラストもおフランスだなぁ~
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