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トゥームレイダーファースト・ミッションのRのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2018年のアメリカの作品。

監督は「THE WAVE ザ・ウェイブ」のロアー・ウートッグ。

あらすじ

大企業クラフト社を経営する父親リチャード(ドミニク・ウェスト「ダウントンアビー 新たなる時代へ」)が古代日本の女王「卑弥呼」の墓を探しに日本に飛び立ち、そのまま行方不明となり、生死不明とされたことで、父の会社の相続権を得た娘のララ・クロフト(アリシア・ヴィキャンデル「ブルー・バイユー」)は父の遺品からリチャードがまだ生きていると確信し、父の旅路の足跡が残ると香港に向かう。

「トゥームレイダー」シリーズといえば、2013年のコンピューターゲームの同名ゲームなんだけど、それよりも有名なのが、そのゲームを実写化した2001年のアンジェリーナ・ジョリー主演の作品!あちらは2作目まで公開されて、人知れず終わったような印象だが、今作はそんなゲームの2度目の実写化作品。

もちろん、アンジー主演ではなく「エクス・マキナ」や「リリーのすべて」のアリシア・ヴィキャンデルが主演。こちらはアンジーのように原作ゲームで特徴的なおさげ具合は控えめでナチュラルなおさげとなっていて、まぁ現代的なルックと言える。

で、お話はというと、生死不明の父親を探しに古代日本の女王「卑弥呼」の墓を探しに行くというもの。

卑弥呼という日本フューチャーな目標ということで、日本フューチャーな要素が入ってくるかと思えば、あまりそういうことはなく序盤の舞台も香港だし、到達地点で繰り広げられる冒険家もよくわかんないジャングルだったのは残念。相棒となるルー・レン(ダニエル・ウー「レミニセンス」)も中国人だし、日本というよりかはアジアフューチャーって感じかも。

まぁ、それよりもなんといってもメインはアクション!序盤、父の企業の相続を拒否して、バイト三昧の中、参加する自転車鬼ごっこのシーンでは逃げるララを何十人もの鬼が自転車で追いかける市街地アクションを展開していたり(めちゃくちゃ迷惑w)、父の足跡を追ってたどり着いた香港では、ララの荷物を奪った若者を船着場を舞台に追いかけ、追いかけられを繰り広げたりとスペクタルは控えめだが、それでもスリリングな追いかけっこアクションでボルテージを高めていく。

また、舞台をジャングルに移してからもまさかの弓矢アクションを披露してくれ、そこもケレン味こそあまりないものの、的確に敵を仕留めるララがかっこよかった!

ただ、やはりトゥームレイダーといえば「インディー・ジョーンズ」のような「遺跡アドベンチャー」を期待するんだけど、そこは割と終盤も終盤なのは残念だったかなぁ。

卑弥呼の墓=未知の病原菌の温床というのはなんとなく予想がつくオチもそんなに生かされてなかったし。

ただ、そこで繰り広げられる謎解き及びアクションはやはり面白く、床が次々と崩れ落ちる中、鍵となる光るピースを穴にはめなきゃいけないんだけど、呉越同舟で目下敵となるマサイアス(ウォルトン・ゴギンズ「スピリット 未知への冒険」)ともなんだかんだ協力しているところがなんか微笑ましかったり、その後のマサイアスとの決着のつけ方(卑弥呼の指を口から直入れという、「呪術」の両面宿儺か!な決着(そういえば、マサイアスの吹き替えも諏訪部順一だったw))も良かった。

あと、なんと言っても実は生きていた父親との描写。哀しくも病原菌に感染してしまい、ララを逃すため、ダイナマイトで吹っ飛ぶ間際に走馬灯のようにありし日を思い浮かべる様はまぁありがちながらグッとはきたかな。

ラストはまさかの黒幕発覚からのカメオ出演のニック・フロスト(「トロール・ハンターズ:ライジング・ビースト」)の店で「トゥームレイダー」を象徴するアンジーも使ってた2丁拳銃を所持して続篇アリアリの感じで終わるんだけど、これは続篇あるのかなぁ?

適度にアクション&アドベンチャーもあるけど、いかんせん地味よねぇ。あと、やっぱアンジーの方が未見だけども役に合ってたし、そのゲームそのままなルックもインパクトもあったからなぁ。

まぁ、それなりに面白かったし、続編あるならまた観たいか…な?
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