この映画のMVPはハビエルバルデム(トリトン王)です
アリエルの宝物たちを三叉で壊すシーン、酸素ボンベに見えて笑ってしまった
途中まで誰だっけこの俳優さんと思っていたから、気づいたら後はNo country for old menに見えてしかたなかった許してくれ
演技が上手いと言うのすら烏滸がましいが、眼差しとかなんかもう素晴らしくて
ラストシーンとか思わずウルッとくるまでやられてしまった
わがままで身の丈に合わないものを望む「隣の芝は青い」同士のアリエルとエリックが求め合うのはそりゃそーか
アリエルがエリック王子を岸に届けた後に岩陰から見てるとこの「執着」って感じの目つきの演技が良い
そうなんだよなアンデルセン童話の元の感じの、身勝手で破滅する人魚姫が好きで、その片鱗ぽさが垣間見えた個人的好きポイント
水中表現のCG大変だったろうな
俳優たちがどう演じたか気になる
水中で立ってる(?)時も手をゆらゆらする感じとか、なるほど
アースラが360°重力関係なくぐるぐるしてタコっぽく寝そべった感じなのとか良かった
ワンピース実写のアルビダとかもできそう
気になってたビジュアルというかアニメからの翻訳のあれこれは、広告で何遍もこのビジュアルを目にしていたせいかなんか思ったよりもスッと頭に入ってきた
多分予告とかでウッと思った人ほど事前に見慣れちゃえというか、アニメーションの翻訳を見に来るんじゃなくて別物としてみれば結構悪くないかと
事前にアニメーションを復習してから観にくるのは逆にお勧めしないかも
自分は恥ずかしながらエンディングを覚えてないレベルで昔に見ただけだったので割と最後まで見れた
89年のアニメーションを好きであればあるほどまた全然違う感想かもしれない
アリエルの声のハキハキした感じがハリーベイリーの声に合ってて良かった
なんかもうそう言うもんだと思ってみれば思ったより大丈夫
もし昔のアニメーションからの再現度を超気にするのであれば、犬のマックスはほんとそのままだったと思うよそれだけだけど
総じて、アニメーションからの翻訳はいい仕事したのかも
初見だったらギョッとするであろう変更はいろいろあるものの、実写でアニメーションをただ再現しても面白くならないと言うことを分かってる人が作った気がする
(ディズニーが至る所で宣伝してるから映画に辿り着くまでにこのビジュアルに慣れるという抜け道の力もある)
Under the seaで魚が楽器弾いてないのとか良かったし、カラフルな魚が踊る〜!みたいなパレードの感じというか、エッセンスだけ抜き出して表現方法は全然違うって感じ
細かいところの美術でいいなと思ったところ
アリエルの陸上の髪の毛がプールから上がった塩素の髪の毛みたいに水中より色が抜けてたこと
セバスチャンの後ろ足のパタパタした感じ可愛い
アリエルとエリックが街に出かけるシーン、街の人がダンスする様が足元から目線を上げてくカメラワーク良かった
アリエルが足というものに慣れてなくて物珍しく見てる感じ
イタリアでも撮影してたのか
ラストシーンの水の色とかそんな感じだったもんな
Metal Artist っていう見慣れないエンドクレジットに目が行った
なんだろうエリックの彫刻とか?
リンエマニュエルミランダの抜擢はエンドクレジットまで気づかなかったけど、突然ラップ突っ込んできてなんだなんだと思ってたのはそういうことか
少しだけ注文つけると、アクアフィナがアクアフィナにしか聞こえなくてちょっとノイズだったかも
なんというか、アジア人ってデカい声でギャーギャー喋るみたいなアメリカメインストリームのステレオタイプがあんまりしっくりこないという個人的な好みがひょっこり顔を出してノイズになってしまった
原節子とかロアンリンユィみたいなタイプのアジア人像がもっと広まってくれないかな
まぁいいやリトルマーメイドにそこまで求めるまい
まとめると思ったより悪くなかった
でもこれが映画の賞とか取るのは違うと思う
感想なっが