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リトル・マーメイドのMのレビュー・感想・評価

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
2.0
アニメと比べてしまうと、正直なところ配役に違和感は残るが、アリエルの歌声で全てをカバーできていた。

一方で、登場人物の感情表現が不十分だと感じた。アニメーションではコミカルな表情をしていたセバスチャン、フランダーの愛らしさを声色だけで表現するのは無理がある。俳優の表情の作り方もイマイチ。
加えて、リトルマーメイドの華やかさが一つも感じられない。海中映像は色味にかける。
お金をかけて作っている割にCGも役者の演技も演出も全てにおいて安っぽさを感じた。

お城に仕える人は白人なのに女王は黒人、総理大臣はパキスタン人、全く統一性がない。
女性優位型な作風なため、エリックの逞しさ、男らしさに欠ける。当たり障りのないただの優しい男性像。勝手にバックグラウンド脚色されて。こんなのエリックじゃない。あと、銅像貧弱すぎません?
配役でまともだったのはアースラくらい。

古き良きファンタジー作品に余計なメッセージ性詰め込まないでほしい。多様性をゴリ押ししたいなら新しい作品つくればいいのに。
新作出したいけど脚本が追いつかない、過去のものをリメイクしよう、共感を呼ぶために多様性を盛り込もう。大惨事。
最近のディズニーの手抜きがモロに出た作品。

展開の緩急の付け方も下手。テンポが悪い。
原作、アニメ版云々の前に映画作品として駄作。
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