たひち

リトル・マーメイドのたひちのネタバレレビュー・内容・結末

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ネットで配役を始めとして色々言われていたから身構えて事前にアニメーションフィルムを観て準備してから望んだけど、普通に良かったので拍子抜けした。というか事前にアニメーションを見たのが恐らくデカくて、大元のストーリーが同じでそれに付け足されたり変更された要素差分についてはそんなに不自然ではなかった。ハリーベイリーのアリエルも違和感ないし、特にエリックのキャラクタライズは良い変更だと思った。
人種については時代考証を合わせると別の視差が生まれるっていう意見もあるらしいけど、それについては詳しくなくて言及出来ないっす……一個ピースを変えると解釈がガラッと変わるのって本当に物語作りって難しい。

私が違和感を感じず観れたのはアニメーションを観てからだったとはいえ、サメに襲われるシーンはどうしても唐突にサメ映画が始まったぽく見えちゃったり、声を失った以降もアリエルのソングシーンが発生するのも混乱するし、そしてアリエルの声が出ない理由を周囲が PTSD っぽく捉えてるのを強調してしまったからか、お転婆娘というより精神疾患ぽさに印象が傾いてたのでアースラに飛びかかったときのちょっと神妙な雰囲気とか中々挑戦的な感じはあった……アニメーションでは声が出せないのももどかしい〜!っていうギリギリのコメディタッチで捉えられたんだけどね。
もちろん、歌、映像美は素晴らしかったので、まあ映画館でアンプリファイドな状態のものを観た方がいい、とは思う。正直配信で観るならアニメの方がいい。
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