たひちさんの映画レビュー・感想・評価

たひち

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メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

3.5

虚無すぎてメリー・ポピンズくらいしか見れないみたいなときある
しかしそういうときに見るとパパもつらいね、メリーもつらいね、バートもつらいね、、みたいになる

欲望(1966年製作の映画)

3.5

最初30分くらいはなんも話わからなくてこれがアート映画かという斜め目線で観てたけど、写真に写ったものが何かわかってから一気に面白くなってきた。まさか最初に出てきたクラウンたちが伏線回収するとは思わなん>>続きを読む

羊たちの沈黙(1990年製作の映画)

5.0

ドラマ版ハンニバルをやっとこさ完走しきったので視聴。タイムラインはドラマ後ということでいいのかな?
アンソニーホプキンス演じるハンニバル像とマッツミケルセン演じるハンニバル像の両方及びその差分を考える
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

4.0

突然の家族の死、親の介護の分担、人種によるステレオタイプ、などのシリアスなテーマを扱いつつも、それぞれが触りだけでなくリアルファミリーストーリーらしい人間味を伴っている中に描かれているからか、むしろ軽>>続きを読む

復讐は私にまかせて(2021年製作の映画)

2.0

EDと避妊という社会的テーマがあるのはわかるんだけど、ベタなすれ違いラブストーリーに混ぜ込んだことでよく言えばカジュアル、悪く言えば陳腐な消費になってしまった感……アクションあるのもいいけど、全部中途>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

事前印象ではボーが肥溜めを渡り歩きながら成長し実家に帰る冒険譚なのかな〜?と思っていたがアリアスターがそんな明るい映画作るわけがなかった。

自分の選択によって待ち受ける結果に怯え、依存的で不安症を抱
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

自我を獲得しながら自分の人生を思うように動かすベラ、彼女に振り回される一癖ある男たち、彼女に視点を授ける女たちによる冒険譚。ベタベタ展開をやるんだからそりゃこんな豪華なキャスティング揃えるワナ……と思>>続きを読む

クライムズ・オブ・ザ・フューチャー(2022年製作の映画)

5.0

本作では人類の痛覚は退化する一方で、新しい臓器を持つ者が現れるという進化を遂げる。退化するものは不要とされるものである。危険信号である痛覚を不要とするとは、危険を察知する必要がないということである。>>続きを読む

イースタン・プロミス(2007年製作の映画)

4.0

ヴィゴモーテンセンかっこい〜〜
クローネンバーグっぽい話ではないけど、画角とかはちょこちょこそれっぽい気がする

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

難解だとは予め聞いていたけど、ストーリーテリングに一切のわかりやすさを降らずに、駿ワールドにメタファーに次ぐメタファーが重なり視聴者を試してくる……。
安直に表面的に捉えるとナツコの出産を契機とした生
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なれのはて(2021年製作の映画)

3.6

ドキュメンタリー映画、撮影者による恣意的なインタビューイングや脚色が感じられると物凄く醒めちゃう体質なんですが本作はフィリピンローカルを生々しく映しながら、そこに暮らし適応する4人の生き様がただ「なれ>>続きを読む

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ネットで配役を始めとして色々言われていたから身構えて事前にアニメーションフィルムを観て準備してから望んだけど、普通に良かったので拍子抜けした。というか事前にアニメーションを見たのが恐らくデカくて、大元>>続きを読む

アナザーラウンド(2020年製作の映画)

3.0

これはあくまで傷を負って瀕死で介抱されてるマッツミケルセンや自分の失敗を憂うマッツミケルセンやダンスを披露するマッツミケルセンを鑑賞するための映画で、くたびれた中年男性が酒を飲みすぎるとどうなるかなん>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.2

転落劇、というよりは身から出た錆、なんですが……。
マウンティング振る舞いが身に染み付いた利己的な人間の名誉男性的価値観とそれに基づく家族ロールプレイイングを見せられるの、観客に対してチャレンジングだ
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MEMORY メモリー(2022年製作の映画)

3.5

ベテラン殺し屋として冴えたアクションを披露したかと思えば次の瞬間手は震え言葉も辿々しいアルツハイマーのお爺ちゃんに変貌しちゃうリーアムニーソンの迫真の演技!
正直アクション観たいな〜!くらいのテンショ
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ブリティッシュ・ロック誕生の地下室(2021年製作の映画)

3.3

こういう音楽シーンドキュメンタリーみたいなのはローカルコミュニティから生まれたシーンみたいなのが好きなのもあって、馴染みがあろうとなかろうと勉強のためちょいちょい観るようにしている。
本作は10年以上
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セールス・ガールの考現学/セールス・ガール(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「薬局」でのバイトとそのオーナーとの関係からリアルな大人の階段の上り方を丁寧に描いた青春映画。
カティアは自ら去っていくことで母になれたのかな。人生において持つことより手放すことの意味を考えさせるラス
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

3.7

GoG ってシリアスみはほどほどでポップコーンムービーとして楽しめるのがいいよね、と言いつつ後で思い返すと個性バラバラなガーディアンズたちのバリエーション豊かな活躍からはエリート至上主義、メリトクラシ>>続きを読む

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

前作では登場シーンからキザな奇人キャラで、怪我をして活躍シーン少なめだったマルコム博士、身の危険を呈しても家族を守る姿を見せ大活躍です。それにしても惚れ惚れするようなスタイルなんよな。かっこいい。
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ジュラシック・パーク(1993年製作の映画)

5.0

パペットを自然に命を持って存在するもののように撮影することが出来るのは、造形の良さだけでなく、動きの切り取り方、そして1番の理由は恐らくライティングがめっちゃ上手いからだと思った。
この映画を見るとそ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.7

本作の根幹的テーマは親子関係の再生産にあると思うんですが、それにしてもどうしようもない。親の承認というのは死活問題になりがちで、特にパートナーシップという究極に正解を定義しにくい(けど理想論は確実にあ>>続きを読む

アントマン&ワスプ:クアントマニア(2023年製作の映画)

3.4

アントマンはMCUの中でも特にSFみ強いタイトルだけど、今回めちゃくちゃSTARWARSオマージュ入れてくるの草。最初からジャワみたいなのめっちゃ出てくるし赤いタスケンみたいなのがガダッフィスティック>>続きを読む

御法度(1999年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

安い言い方をすると「サークルクラッシャー」が混入し、コミュニティ内で実害が出たり(今作品の場合は人が死ぬ)、また周囲にも間接的にトラウマチックな体験をさせるという、サイコホラー要素の強い男色時代劇。>>続きを読む

私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.0

境遇は多々あれど、友達が少なく恋愛もからっきしで、あらゆる場面で脳内で自問自答することが日常であるアラサー女性的ペルソナは非常に身近に感じられる。というのも自分自身がそうだし、SNS に潜ればそのよう>>続きを読む

アントマン(2015年製作の映画)

4.0

亜原子レベルにちっちゃくなっていくときの映像がとにかくかっこいい、SF みが強いのも好き

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