空に触れるには
この手を伸ばすこと
指先に感じた
風が尻尾
目を瞑れば
むしろ世界は広がって
ただそれでも
しっかりと見たい
この世界のグラデーション
際限のない青の向こう側
行ってみないと
溜め息にもならない
二つに一つ
でも二つは二つ
何処までも澄んだ視界
途切れるその場所で
待っていておくれ
頬に落ちるから
この手を伸ばすだけ
指先に残った
熱できっと
目が醒めれば
まさに世界は転がって
もう今にも
うっかりと見たい
この世界のバリエーション
注釈のない声の隙間から
洩れてこないと
思い出にもならない
二つに一つ
でも一つは一つ
いつまでも濡れた目蓋
含んだその意味を
間違えてくれる
底に積もる
砂は何度でも
渇かん
しっかりと見たい
この世界のグラデーション
際限のない青の向こう側
行ってみないと
溜め息にもならない
二つに一つ
でも二つは二つ
何処までも澄んだ視界
途切れるその場所で
待っていておくれ
