ペパーミント

リトル・マーメイドのペパーミントのネタバレレビュー・内容・結末

リトル・マーメイド(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

公開前からSNSで流れていたブラックの子達が予告を見てShe is black!it's like me!て喜んでる姿を見ていたのでまた更にこの本編を見て、あぁディズニーはこの子達のためにこの映画を作ったんだと思ったし、圧倒的な歌声と天真爛漫で末っ子の可愛いアリエルのキャラクターを見事に演じたハリーベイリーはアリエルそのものだと私は思った。
アニメバージョンではない実写版としてのオリジナルのキャラクター像や設定もありリンマニュエルミランダのエッセンスが加わった新曲も良い!
"何もかも初めて"で階段を駆け上がってアリエルの所に近づくにつれて音楽も盛り上がっていくエリックの心境を映し出すような演出がとても好き。
そこで初めて自分の失ったものの大きさに気づくアリエルが窓辺から外を見るシーンの表情はカーテンで隠されていて、ここで冒頭のアンデルセンの言葉が効いてくるんだと見てて思った。まだ完全に人間になっていないアリエルの涙をここで見せるわけにはいかないんだろうと。そして初めてきちんと涙を流すシーンを映すのは人間になってから家族とのお別れのシーン。
何よりリトルマーメイドで好きな所はこれは父娘の物語であると言う所。
娘の意思を尊重し父親自ら娘を人間の姿に変え彼女の背中を押すようにボードに波を作って送り出すラストシーンはどうしても涙が出てしまう。
実写版を見てディズニープリンスの中でエリックが1番好きになりました。
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