好きな監督の1位と言ってもいいかもしれないフランソワ・オゾン。
何なんでしょうね、何がって聞かれるとうまく答えられないのですが、とにかく最後まで見入ってしまうのです、毎回。
もっと仕掛けを期待していただけに、あっ…………という気持ちで終わってしまった。
なんだよー、アドリアン、引っ掻き回すなよー、というのが正直な気持ち。
正直さや正論がいつも正解じゃない。口に出せば出した人は心が軽くなり、聞いた人は重荷を背負う。エゴでしかない時がある。
アンナ役のパウラさんの美しさ。
この時代の佇まい。
ドイツとフランスの微妙な空気。
映像が物語る作品。