婚約者の友人の作品情報・感想・評価・動画配信

「婚約者の友人」に投稿された感想・評価

りほ

りほの感想・評価

4.3
とても美しく切ない映画。そして面白い。これは好きなフランソワ・オゾン。ドイツとフランスの戦争の悲惨さも静かに伝わってきます。
終戦後、ドイツ人の若き兵士の墓にたたずみフランス人。亡き兵士の婚約者・アンナは彼が婚約者・フランツの友人だと思い、声をかけ、義両親と引き合わせる。

とても美しく抒情的な映像、音楽、セリフ。ほぼモノクロで、時折カラーになるのだが、その効果は絶大。モネの絵画、アドリアンのヴァイオリン、アンナのピアノ演奏が効果的。

戦争によって運命を狂わされた人々による悲劇と再生の物語でもある。
アドリアンは繊細で優しい男性で、亡きフランツの婚約者や両親さえも惹きつけるような男性だが、彼の優しさが周囲を混乱させている。彼の嘘を許せなかったアンナの変化と義両親への優しい嘘が切ない。
お互いに惹かれながらも結ばれない男女のよく出来たメロドラマでもある。こういう映画は昨今貴重で、さすがにフランソワ・オゾンです。

ドイツの場面では、一目でフランスの伊達男だとわかるピエール・ニネのキャスティングに唸らされました。イブ・サン・ローランの俳優さんですか!役によって変わりますねえ。
ドイツ娘のパウラ・ベーアはモノクロだと芯の強さが目立ち、ラスト・カラー映像になった時に美しさにはっとする。

あの両親には確かに伝えない方がいいとは思う。アンナのラストのセリフも印象的。素晴らしい映画でした。
エルンスト・ルビッチの「私の殺した男」が原案。モノクロとカラー。
監督はフランソワ·オゾン、「スイミングプール」「8人の女たち」の監督。
kitako

kitakoの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

切なくて美しい映画だなぁ✨って思ってたけど…よくよく考えたら?
あの彼が自分が殺したって💦わざわざ伝えに行く必要あったかな?←そんなこと言ったら作品作れないけど😅

彼女は伝えられたせいで辛い思いをして終わったけど、婚約者の両親は嘘をいっぱいつかれて、救われたから良かったのかな😓ずっとバレないといいけど😓
ni

niの感想・評価

5.0
私の好みにドンピシャ!今まで見たフランソワオゾンの映画が好みとは言えなかったから、見る前はそんなに期待していなかったのだけど、観てみるとすごく面白かった。ヨーロッパを舞台にした映画にありがちの、その国での言語が話されずに英語が話されているってこともなくて、本当に俳優たちがフランス語とドイツ語を両方話したりもしていて、それも良かった。
モノクロとカラーを使い分けているのも面白かった。モノクロの場面が9割越えだけど、だからこそ、カラーの場面が際立っていたし、映像がとても美しかった。私はいまいち、何を持って白黒か
中盤からはサスペンス要素が強くなるが、展開が読めず、明かされていく真実にひたすら驚く。
映像だけじゃなくて、言葉で説明するのは難しいのだけど、全てが美しい映画だった。戦争の残した爪痕は大きく、それは無くならないが、かつての敵を赦すことは出来るという人間の器の大きさ(適切な言葉が思い浮かばない)を感じさせられる。
善意ゆえの嘘を扱ったと言えばちょっと「ディアエヴァンハンセン」と似ているかもしれない。あの作品は好きになれなかったけど、この作品は好きだったな。今回の嘘は良い嘘だと思う。真実を伝えることだけが、相手にとって最善だとは限らない。
ラスト、切なさに溢れてて泣けた
春

春の感想・評価

3.6
モノクロとカラーの使い分けが面白かった。初めは現実–幻想で使い分けてるのかなと思ったけれど、ご一緒した方が「情動を境に使い分けてるのでは」と話されていてなるほどと。
途中には「おんなのこきらい」を思い出すような場面も。人が本当に惹かれた相手ではなく、最終的には健康で安定してそうな相手を選ぶ話って普遍的なんだなー。「幸せになって」という何も言っていない言葉。
chi

chiの感想・評価

-
赦しを乞うてそのものに対して直接的にも愛によっても赦された綺麗なお話。戦争の残した傷深い...。
Takayuki

Takayukiの感想・評価

3.9
終戦後のドイツ、愛する婚約者の墓の前で涙を流すフランス人の男。彼を亡き婚約者との戦争を越えた友人だと信じた彼女に告げられた真実は。
モノクロとカラーの切り替わり、カットの移り変わりやカメラワークが非常に繊細で滑らか。
物語も映像も音もどこをとっても美しい作品だった。
特にラストのキスシーンは、息を呑むほどに切ない愛に包まれていた。
フランス映画はこれだから堪らない。

このレビューはネタバレを含みます

2017/11/10
女優、男優の美しさ、モノクロ、カラーの映像の美しさ、ショパンの音楽の美しさ、映画全体にまとわりつくなんとも言えない感じ、仕方ない嘘と優しい嘘、戦争の傷跡と終戦直後の狂気にも満ちた愛国感。マネの自殺。パリの娼館。面白かった
登場人物の皆が善人でありながら悲劇があり、嘘が上塗りされていく。
難解ながら上質で心に残った。

ちなみにハンス役のエルンスト・シュトッツナーは「アンダーグラウンド」のフランツ役の役者。アンダーグラウンドでは少しコミカルな役だったが、本作では落ち着いた素敵な老紳士でした。
Y

Yの感想・評価

3.5
エイドリアンが事実を告白するまでが退屈でお墓のシーンあたりで寝てしまったけれど、ここからがむしろ本番だったようだ。
エイドリアンの自分勝手さに対して、何よりアンナの思慮深さに感動した。
わざわざモノクロにして昔風の映画を気取っているだけかと思ったけれど、その印象は後半で消えた。
最後のシーン…
これを解釈するにはマネのあの絵について知る必要があるのかな?
>|

あなたにおすすめの記事