ちぃ

オール・アイズ・オン・ミーのちぃのレビュー・感想・評価

3.7
90年代のHIPHOPシーンを代表する伝説のラッパー、トゥパックの伝記的映画。

私は高校時代にこの人物の大ファンになり、どハマりしてたので少し長くなります😅
本当に才能に恵まれた特別な人だったと今でも思います。
生きていたらいくつもの偉業を成し遂げたであろう人物だったのに…

ゲットーで育ちながらも、母親がブラックパンサー党のメンバーとして活動していた影響を受けて育ったトゥパックは、読書と演劇を好む青年だった。
下積み時代を経て、人種差別や社会のあり方を変えたいという、真っ直ぐな信念を持ち、今のストリートの現状を伝えるラッパーとして徐々に注目される存在になった。
トゥパックの詩や音楽はメッセージ性が強く、たちまち多くの人の心を掴み、スターへの階段を駆け上がっていった。

以下ネタバレ的な話になるのでご注意を



音楽活動だけでなく、俳優としても才能を発揮して、知名度が上がると敵も多くなる。
大きな金が動くようになると味方のような人が、突然敵になったりする。
誰が敵で誰が味方なのか…
利用しようとする人間も出てくる。
当時は東と西ではギャングの抗争もあったりと物騒な時代だった。
芯の強い彼の性格が災いして、様々なトラブルに巻き込まれ、幾度となく逮捕され、裁判に追われ、金銭的に困ったトゥパックは本来の自分とは違った思いを持った連中と関わり出し、後に大きな事件が発生し、命を落とすことになる。

さて、この映画の感想ですが、ファン的には彼の曲を聴けるだけで満足。
いくつかのこの手の作品は観ているけれど、それでも最後の場面は胸が苦しくなる。
大体の流れを知ってる人間からすると、本作品は、仲間内の揉め事とか、仲良かった人との対立とか、多くの事柄が描かれていなくて内容としては軽い仕上がり感が否めない。
役者陣も、やはり本物には全く敵わなく、全員オーラが全く足りない!
他のトゥパック物の作品に出てた人の方が似てた記憶…

言いたい事が止まりそうもないのでこの辺でやめておきます笑
トゥパックの声が最高に好きなので、興味を持たれた方は是非聴いて欲しい。
ちぃ

ちぃ