『ドスアカ』
園子温監督は好きだ。
そして、この作品は園子温監督の中でモロモロ園子温ワールドを顔面にたたきつけられる。
ただただワクワクして鑑賞できるのかなと思いきや、、、
なんぞぁ！こりゃ！！！w
えぐい。えぐすぎる。
これが園子温監督のカラーのような感じがするだが、
しかし、それもカラフルである。
カラフルといっても、鮮やかなカラフルではない。
人間の底辺にある渦巻くドス黒い臭気を感じさせる。
これも、人間のなせる技か。
もう道徳とかあったものではない。
道徳性が石ころのように蹴っ飛ばされて遊ばれているのである。
世界の哲学者、歴史を羽ばたく文豪。
すべての、俗に言う王道とされているものが、コテンパンに叩きのめされている音。
踏み潰されている音が生々しく聞こえてくるのである。
他人事から、己の胸中に深く潜り込んでくる熱帯魚が染みついきて。
嗚咽気味を感じつつ、鑑賞。
