たいちゃん

冷たい熱帯魚のたいちゃんのレビュー・感想・評価

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)
4.8
観た知人からは「気持ちの悪い作品だ」という話を聞き、予告もどうみてもヤバさを醸し出していたので暫く観るのを躊躇していた作品であったがとうとう観てしまった。
園子温監督の作品はまだ愛のむきだししか観たことがないが、それと同様やはりこの作品も血が鮮やかでよかった。それどころか言語化できないそれ以上の意味合いをこの血、血液に含ませている点にはただただ感嘆するしかない。
感想という感想はないが、この作品を心の一部に飼っておくことで今後の人生、マイナスに追い込まれた時でもゼロの方向に手を伸ばしたくなりそうだ。そこもなんとも皮肉だ。
そしてラストシーンの娘のみつこについては考えれば考える程気持ち悪くなる。
終始気持ちの悪い作品であることに違いはなかった。だがどう考えても名作だと思う。
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