非常にグロテスクです。
観る方は覚悟して下さい。
熱帯魚店を営んでいる社本（吹越満）と妻の関係はすでに冷え切っており、家庭は不協和音を奏でていた。ある日、彼は人当たりが良く面倒見のいい同業者の村田と知り合い、やがて親しく付き合うようになる。だが、実は村田こそが周りの人間の命を奪う連続殺人犯だと社本が気付いたときはすでに遅く、取り返しのつかない状況に陥っていた。
「服を脱げ。」からのトーンの変化が芸術的。そこから村田の化けの皮が剥がれてストーリーが狂った方向へ動き出します。
まるでカルト宗教の教祖のようなカリスマ的操心術。強引さ。用意周到さ。
そして人間の奥底にある残酷な部分を引き摺り出す。
第二の村田の誕生。
他人を変えてしまうことこそ本当の悪。
犯罪をモチーフにした作品は、往々にして捜査と共に物語が進みますが、この作品は猟奇殺人犯の常識で進みます。殺人と暴力のみ。希望が所々見え隠れしますが、村田に潰されてしまいます。社本さん可哀想すぎる…。
こんな嫌悪感を抱かせるのは紛れもなく役者の演技が凄いから。本当にやってないでしょうね？ってなります。
そして何よりこれが実際にあった事に着想を得て作られてるのが1番の恐怖です。
激ヤバ映画でした。
デッドプールでも観て心の調律を元に戻します。
最初に言いましたが、本作を観る方はご注意を！
