リサフランク420

青春残酷物語のリサフランク420のレビュー・感想・評価

青春残酷物語(1960年製作の映画)
3.6
4/8/2017

敗戦そして学生運動の敗北の後の若者たちは古い価値観と決別するような生き方を模索するが如何せん金が無く、現実という名の青春の行き止まりにぶち当たる。同じく新たな価値観を求めた石原裕次郎の一連の青春ものとは異なりブルジョアではない彼らの限界、行き場のない情熱がやるせない。

松竹ヌーヴェルバーグなんて言われているらしいが「松竹にしては奇抜だ」くらいの意味だろう。もっとも公開当時は衝撃的だったことは想像に難くない。