「青春残酷物語」に投稿された感想・評価

松竹ヌーヴェルヴァーグ
青いリンゴをかじるシーン。
大島渚監督の青春に対する認識と、
自分の考える青春に対する認識に、ガチッとハマるものを感じた。
大島渚監督作品は「少年」だけ見たことがあるのですが、この作品も「少年」同様に、迎える結末が最悪であることがある程度わかるため、
主人公の更生や小さな勝利を得ると、「うわぁー」と呟きつつ、ウルウルする系映画だった。
青雲、それは君が見た光。
青春、とにかく無心で前に進み続けるしかなく、少しでも足踏みすれば将来への不安に押し潰される。好きなことに好きなだけ時間を掛け、金欠になりながらも女の子を追いかける、側からみればそれこそが足踏みなのかもしれないが本人たちが前に進んでいると錯覚していればそれはそれでいい。
今作はそんな話。

好きな人の好きな物は好き。
男が吸うタバコを吸い咳き込む女。
繋がらない電話の向こう側に語りかける女。
寝ている女を横目に禁断の果実に齧り付く男。
青春を躊躇した姉カップルと対比させることにより、より浮き彫りになる二人の疾走感。
ラストシーンのクロスカッティングがそれをさらに加速させる。そして青春残酷物語な着地。
ぐぅの音も出ないっす。

フィルム節約のための人物配置やゲリラ撮影など、至る所に制作費のなさが垣間見えるが、圧倒的な物語があればすべては成立する。60年代当時の社会の渦の中に物語を投げ込み、物語が社会の一部と成り下がるのではなく、社会を物語の一部として見事に取り込んでいる。傑作。

2017-
若いというだけで残酷
木場のシーンと、ラストの並行モンタージュ。迸る哀しみ。
なにする?なにしよ?
私が語るまでもない傑作!
現代に置き換えても成立してしまいそうなテーマ。
時代は変われど、青春のほとばしるエネルギーはいつだって輝かしくも悲しい…
どうしようかーなにしようかー
青春残酷物語だった
セリフが頭に残る〜〜
「あんたたちの思い通りにはさせないよ」
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