イチロヲ

永遠のヨギー ヨガをめぐる奇跡の旅/覚醒: ヨガナンダの生涯のイチロヲのレビュー・感想・評価

3.0
欧米諸国にインドヨガの哲学を伝導した偉人"パラマハンサ・ヨガナンダ"の伝記映画。

筆者はヨガナンダの伝記「あるヨギの自叙伝」を読了しており、同流派を汲んでいる教室に通った経験がある。ただし、伝記はスピリチュアル要素(神が現前したとか、ワープしたとか)が眉唾ものなので、半笑いで読んだ程度に過ぎない。

閑話休題。本作では、伝記の内容を軽く織り込みながら、アメリカ人の視点からヨガ哲学がもたらした影響力を解説している。調和が大切であることを説いているヨガナンダが、「オーム」と「アーメン」の両方のチャントを唱えるシーンが印象に残る。

しかし、映画作品としては、だいぶ退屈な印象を受ける。アラニス・モリセットの「Still」が流れるクライマックスこそ美しいが、本編では多分に眠気が誘われてしまう。単純にヨガ哲学を知りたい場合は、書籍「ヨーガ・スートラ」を読んだほうが手軽だろう。
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