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大奥(秘)物語のyusukepacinoのレビュー・感想・評価

大奥(秘)物語(1967年製作の映画)
3.4
豪華絢爛。タイトルに大奥が使われた最初の作品で今日まで映像化される大奥ものの源流。誰もが知り得ない男子禁制の女人の世界、大奥での殿と女の秘事を描く。3部構成のオムニバス形式となっており、藤純子、岸田今日子と小川知子、佐久間良子がそれぞれ大奥に招かれる女を演じている。さらにそれら全部にどっしり構えた山田五十鈴が登場とかなりの面々。R-18指定だそうだが直截的な女の裸は出てこなくてタイトルにあるようないかがわしさはあまり感じなかった。しかし女の世界は怖いなと思ったな。どの部もなかなかしっかりしていて個人的には藤純子パートが映像の美しさもあって1番好きだった。上様、六代将軍、徳川家宣はここではそれでいいのだが存在としての印象はかなり薄く、ただ、彼の発する愛い奴め、愛い奴じゃが脳裏に焼き付きはした。今では当たり前に使われる㊙️も初めてこの映画のタイトル用に考案され、使用されたそうだ。何かジャケットで損してるような。ここから東映の新たな歴史の幕開けとなるのは興味深い。
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