カラン

C.R.A.Z.Y.のカランのレビュー・感想・評価

C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)
4.0
“C.R.A.Z.Y.”というタイトルは、クリスチャン(勉強好きの長男)、レイモンド(暴れん坊の次男)、アントワーヌ(筋肉の三男)、ザック(男と女と音楽が好きな神に愛されし四男)、イヴァン(五男)の5人兄弟のイニシャルであり、父の愛するパッツィー・クラインの楽曲”Crazy”のタイトルでもある。

この2005年作でもヴァレ監督は、物語へのとびきりの愛を感じさせる。『カフェ・ド・フロール』(2011)ほどには実験的ではないのだが、音楽に合わせてか、映像としてのイメージに合わせて、カットして繋いで物語を紡いでいるように思える。

切り方は残酷なくらいにタイミングよく、繋ぎ方はユーモラス。PC使って自分で編集してたりするのだろうか。この人の眼差しが好きだ。この監督が捉えた世界にひどく惹かれる。
カラン

カラン