近くて遠い
届きそうで届かない
母娘、2世代にわたるストーリー
初めてみたときは、関係性を理解するのに少し戸惑った。けれども、一つ一つがつながっていって、その面白さも儚さも切なさも倍増していった。
First of Mayの翻訳が少しずつ異なるところに、男女の違いを、2人のすれ違いを感じたのと同時に、2人の純粋すぎるほどの恋心も感じた。
そして、娘が全ての試練が重なり、1人部屋で泣き狂う姿が、痛いくらいに心に刺さった。
中高生の時はハッピーエンドが好きで、結ばれないと、何で!?と脚本を変えて欲しいとさえ思っていたけど、大人になって、儚く散りゆく恋の方が多いことを知った、人生はなかなかうまくいかないもんだということも知った。そして、忘れられない恋があることも知った。
国によって、時代によって、恋愛のスタイルこそ違いはあったけれども、そこにある気持ち、淡く深い思いは変わらないことが上手に演出されている。
どこか懐かしく、心が共鳴する作品。