Larx0517

ソード・オブ・デスティニーのLarx0517のレビュー・感想・評価

3.2
「私の愛したリー・ムンバイが亡くなって18年」

『グリーン・デスティニー』(2000年)の続編。

前作のアン・リー監督に代わり、前作でアクション監督を担当したユエン・ウーピンが監督。

音楽は、『ハンニバル・ライジング』の梅林茂。

ユー・シューリンを演じたミシェール・ヨーが続投する以外は、キャストは一新。

今作でも2組の男女が主軸に物語が展開する。

アクション監督出身だけあって、アクションの見せ方が上手い。
ワイヤーアクションは健在。
個人的には、月下の氷結した湖面での武闘が幻想的で印象深い。

アメリカンドラマ『glee』のハリー・シャム・ジュニアは、ダンサーだけあって、「拳法」というコリオグラフィー(振付)も健闘している。

今作はNetflixにより、「英語」で世界配信。

「世界的な展開のために東西文化を融合させることになった。
いわば武侠映画の西部劇化、または西部劇の武侠化ともいえる」

ウーピンが監督の言葉。

続編の宿命というべき、前編と比較されてしまう。
アン・リー監督作品の深みや格調高さはない。
それでも世界配信、世界マーケティングということで、物語はシンプルにし、異色の武闘アクション映画としてアピールできる作品になっているのではないか。
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