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美しい星のkwrのレビュー・感想・評価

美しい星(2017年製作の映画)
1.5
非常によくわからない映画だった。
三島由紀夫原作ということでそれも期待して行ったのだけれど、どれくらい原作の要素は残っていたのだろう?原作では「原発(?核?)」がフォーカスされるらしいと見かけたのだが(ちなみに原作も未読です)、こちらでは「二酸化炭素による地球温暖化」をメインで扱うことにしたようだ。なぜ絶好のテーマである「核」から変更したのだろう(繰り返すが原作を読んでいないので原作では何がどういう位置づけなのか全く分かっていない)
いずれにせよ、三島らしさみたいなもの、例えば構成美とか、もしくは日本語の美しさとか、そういうものはほとんどなし。
で、じゃあストーリーはどうだったんだと言われると、ほとんどが投げっぱなしの伏線だらけで、まともに収拾つけるつもりがないんじゃないだろうか、と。ラストの唐突すぎる展開の連続も、物語に一応の(雰囲気的に)結末をつけますよ、みたいな感じしか…しかも最後の最後にぶっとんだ展開で終わり。
これは映画の製作が悪いのか、原作に問題があるのか。ちゃんと読もうと思います。

ただ音楽は非常に良かった。サントラ出てるのかな?欲しい。すごく良かった。
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