美しい星(2017年製作の映画)

上映日:2017年05月26日

製作国:
  • 日本
  • / 上映時間:127分
    監督
    吉田大八
    脚本
    吉田大八
    原作
    三島由紀夫
    キャスト
    リリー・フランキー
    亀梨和也
    橋本愛
    中嶋朋子
    佐々木蔵之介
    羽場裕一
    春田純一
    若葉竜也
    藤原季節
    赤間麻里子
    川島潤哉
    板橋駿谷
    樋井明日香
    あらすじ
    大杉重一郎は予報が“当たらない”ことで有名なテレビ気象予報士。悪くない仕事、悪くない暮らし、悪くない家族関係(妻・息子・娘)、悪くないはずの人生。そんなある日、重一郎はあるものと遭遇する。それは――空飛ぶ円盤!?「自分は火星人。世界を救うためにこのホシに遣わされたのだ」重一郎のなかに“火星人”が覚醒する。覚醒は止まらない。フリーターの息子・一雄が水星人、女子大生の娘・暁子が金星人として次々目覚める。それぞれの母星から使命を受け取った家族はそれぞれのやり方で世界を救おうと奮闘しだすが、やがて様々な騒動に巻き込まれ、傷ついていく――。

    「美しい星」に投稿された感想・レビュー

    マーチ
    マーチの感想・レビュー
    8分
    3.7
    【レビュー👽】
    《🌏地球に救う価値はありますか?》

    🌍思想小説と位置付けられている、三島由紀夫の傑作SF小説を吉田大八監督が舞台を現代に置き換え映画化…この響だけでまず凄い。作品を通すと、どこか2人は似ている様な気がする。「≒」というよりは「=」、本と映画で媒体は違えど、その中での2人の表現技法や指針としている部分はとても似通っている気がする。

    🌎全編にわたってかなりシュールであり、監督自ら述べているように〈かなり笑える〉作品であることは間違いないのだが、それは舞台を現代に更新したことが1番の要因である様に思える。確かに原作から大胆な改変をしていたり、時代に順応させた解釈に昇華させている部分が多々あるにせよ、根幹には一切手を加えず、伝えようとしていることを損なっていないどころか原作に一手間加え、突然異質なラストシークエンスを展開することで、メッセージを補完し、よりコミカルで伝わりやすいように転換しているが、それは原作の所々で発されている情報をラストに集約させることで驚きを生むための工夫であると思う。

    🌏原作の詩的性や文学的表現を取っ払ったといえども、様々なレビューを見る限り、作品自体の難解さは否めないという印象ではあったが、別にそれでもいいというか、高尚な文学的性質を内包した原作を現代的に転換したこと自体には大成功していると思うし、後からあれこれ掘り下げるというよりは、127分の中で感じたことが全てであり、その上で感じたモヤモヤも含めてこの作品の人間が抱えているものに対してのメタファーで、理解し辛いこと自体ある意味人間的であると信じたい。
    (本編のポイントを抑え、断捨離的感覚で観れば全然理解できない内容では無いし、むしろ率直にメッセージを伝えていると思うが、出来るだけスムーズに作品に入り込みたい方には事前に原作を読んでおくことをオススメします。)

    🌍壮大なテーマを扱っていながらも、事象としては極めて狭い範囲で展開しており、それが〔家族〕であることが面白い。母親だけを地球人にしたことである傷を抱えることになった家族に調和が齎されたのも非常にいい設定で、このタイミングで監督が映画化した理由へ迫る重要なポイントの1つの様に思える。

    🌎漸く自分たちの使命を全うすることに生きる意味を感じた彼らが奮闘し、傷を負ってしまう展開には悲哀と共にグッとくるものがある。また、宇宙人に覚醒するまでの40〜50分はそれぞれの立ち位置を説明しつつもコミカルさを散りばめて展開し、徐々に自分の使命に気付き出す様が現代目線だと非常に可笑しくて何度も笑ってしまう。清らかな金星ポーズとは打って変わってコミカルさの塊である火星ポーズの異質さ、水星人の清廉潔白さ、方や地球人はマルチ商法に絶賛どハマり中、何気に宇宙人の地球対策会議が地球で行われているのにも関わらず、全く危機感を感じない人間たち…(気づく筈も無いけど…)

    🌏後半は情感たっぷりな描写が目立ち始め、前半との緩急との差で物足りなさは感じ始めるも、エモーショナルな場面がいくつも展開されて見応えあり。

    🌍佐々木蔵之介さんはハマり役! 危なげで黒い雰囲気を漂わせつつも悲哀を滲ませて水星人を演じる様はさすがに凄かった…こういうスタイリッシュな役が本当に似合うと思う。

    🌎五感が《覚醒》する。
    🌏心が打ち震える。
    🌍渾身の人間賛歌。

    🌎宣伝文句の上記3つであることは間違いないし、独自の解釈で行き着いた真実を愛せればそれでいい。それほど稀有で繊細な作品であった。

    【p.s.👾】
    🌏火星ポーズの時にしっかりカメラワークが決まっていたのも面白かった! 羽場さんのニュース番組は意外に似合っていたので是非実際に観てみたいです♪
    あと音楽が秀逸で、世界観をより盛り立ててくれていたのが印象的でした。

    🌍原作から映画化する際に希釈したことでより難解になってしまった感はあって、それをSFというジャンルで残したままにしたのはマズかったのかな〜という印象で、監督の過去作から観てもサスペンスとか群像劇としてはより良い効果を発揮していたとは思うのですが、大衆作品として提供する上で、今回ばかりは吉田監督らしさが少し仇になった感じはしますね。個人的には大好きなのですが…

    🌎「何だかわからなかったけど、面白かった!」というレビューが目立ちますが、断然それでいいし、そう誰もに思わせるという意味では物凄い作品で、お口あんぐりの壮絶な展開も魅力的だし、同時期に『メッセージ』が公開しているということで、SF仕立てで伝えることを主体としているという面では似ているので日米宇宙人👽メッセンジャー作品を観比べてみてもいいかもしれませんね。

    🌏好きなシーンは「牛の登場🐂」「地球を滅ぼせ守れの論争中に、太陽系を表すかの様に重一郎の周りを公転する黒木!」「円盤をイメージしたCDの反射光」「ラストのチープな円盤内部描写」です。

    🌍余談ですが、レビューする上では火星や水星や金星の絵文字も欲しかった…笑

    【映画情報☄️】
    上映時間:127分
    2017年 日本/監督・脚本 吉田大八/原作 三島由紀夫/脚本 甲斐聖太郎/音楽 渡邊琢磨/キャスト リリー・フランキー/亀梨和也/橋本愛/中嶋朋子/羽場裕一/佐々木蔵之介/平凡な家族が突如「宇宙人」に覚醒する姿を、舞台を現代に置き換えた大胆な脚色で描く。
    watanabe
    watanabeの感想・レビュー
    44分
    3.6

    2017/05/29
    TOHOシネマズ府中にて鑑賞

    原作未読

    皆さん、今地球は危機です
    どんどん温暖化が進んでいます
    このままだと地球が滅びます
    地球が滅ぶという事は、今直面してる家族の問題なんて小さすぎてどうでもいいんです
    さあ、地球人の皆さん、今こそ地球の未来を考えるべきです

    そう言われてもね
    家族の問題が1番でしょ

    って火星人、水星人、金星人が気づかせてくれた傑作なのだ!

    三島由紀夫の原作をどういじってるんだろうか
    原作に興味が湧いてきたぜ
    黒光肉団子
    黒光肉団子の感想・レビュー
    46分
    3.6
    ちょっとよく分からないです。

    SFなの?なんなの?

    どういう事なの?

    良かったのは、家族愛と橋本愛。

    トータル面白かったですけどね!
    トシちゃん感激
    トシちゃん感激の感想・レビュー
    1時間
    4.0
    20170529

    原作未読

    ファミリーの絆
    emn
    emnの感想・レビュー
    1時間
    -
    SFとみせかけて
    泣けるファミリードラマとみせかけて
    めちゃくちゃSFでした
    意味不明で最高!
    くう
    くうの感想・レビュー
    2時間
    3.4
    世にも奇妙版「メッセージ」の趣。
    色々と滑稽なのだけど決してコメディではなく、私は一体何なのだろうと考えさせられる。
    いや、たぶん、何の使命も持たない地球人。

    家族それぞれに起きることはニュースなどでよく見る話で。
    そうか、それって、起因なの。
    日常にある変なことや「変な人」が意味あることに見えてくる。

    リリーさんの滑稽さ、亀梨くんのフツーの若者っぼさ、橋本愛ちゃんの憑りつかれた感じ。みんなそこら辺に居そう。
    キャスティングが上手い。
    lpts
    lptsの感想・レビュー
    2時間
    5.0
    橋本愛の美しさに満点
    作品自体の評価は4.0くらい

    亀梨ファンの母親に連れられて鑑賞 上映館数も少なく原作も読んでいないので全く期待してなかったが、実際観てみると凄く良く出来たSFであった 口コミで徐々に上映館が多くなっていくのを期待

    ガーディアンオブギャラクシーに続き、SFと家族愛というのはとても相性が良いことを再確認 ハリウッドの様に潤沢な制作費をかけられないのなら、役者の演技とシュールな作品づくりで日本らしいSFを創ってやるという、ある意味開き直ったようなSFであった これが功を奏して最後まで飽きずに楽しめた 逆に僅かな制作費でハリウッドに対抗しようとチンケなSF映画を量産している日本の制作会社はこの作品を観てよく勉強してほしい

    映画を観ていると、このシーンは一生忘れないであろうなと感じることがある 心の中にあるフィルムに焼き付けられるようなシーン そんな場面がこの作品にも1つでてきた 自分は正直、東京の夜の情景が大嫌いだ 何にも統一性のない、雑多で品のない情景を美しいと思ったことは一度も無かった しかしこの作品に出てくる車窓から覗いた東京の情景は美しくとても魅力的であった いつも何気なく歩いてる夜の東京をもっと興味深く歩いてみようと思った

    最後に、この作品に出てくる橋本愛はとんでもなく綺麗であった 映画キャロルで「Flung out of space.宇宙から落ちてきたみたい.」という大好きな台詞がある 作中の橋本愛はこの台詞を体現したような美しさだった まさに美しい星から落ちてきた女性 それほど魅力的でいて、どこか神秘的な姿であった こんな美しい女性が宇宙にいるのなら、宇宙に行ってみるのも悪くない
    たにぐちたかお
    たにぐちたかおの感想・レビュー
    2時間
    3.9
    え?!3.6評価低くない?びっくり
    ナツメグ
    ナツメグの感想・レビュー
    2時間
    2.0

    このレビューはネタバレを含みます

    吉田大八監督最新作と言うことで見てきました原作は未読です

    話の内容が難解でしたので、もしかしたら見当はずれなのかもしれませんがこの作品はおそらく2つのテーマをあつかった内容だったと思います

    1つは地球温暖化を初め様々な環境問題における世代間による認識の対立や結局人類は滅んだ方がいいのかという話

    もう一つは外側から見たら幸せなそうだけれども本当は壊れていた家族が、はたから見たら完全に壊れしまっているが本人たちは家族間の絆は取り戻せたという家族ゲームやトウキョウソナタのような話という
    2つのすごく大きな問題と個人的な話をクロスさせ、どこまで本気なのかわからないようにみせるコメディだったと思うのですが

    この話の原作はおそらく地球温暖による環境問題ではなく三島由紀夫のほか作品や年代から考えても冷戦による核戦争の危機が問題になっていたのだと思います

    その違いによりどうしても話全体から切迫感やそれに関する面白みが薄れてしまっているように思えました
    もしかしたら今日核戦争が起きてしまうという話だったらあの気象予報士の家族が黒澤明の生き物の記録のように狂ってしまう

    または地球が静止する日のように現状を考えて宇宙人が人類を導こうとしているっということに説得力があったと思うのですが
    地球温暖について真剣に考えている方には申し訳ないのですが宇宙人の話は置いておくとして正直に言ってそれが原因で狂ってしまったっということに共感があまり持てませんでした

    そのせいであのテレビで行われた狂ったようにしか見えないことも現実の方がもっと狂った行動をしていて、何で一般の人はそんなお茶の間で冷静でいられるんだという訴えも核戦争がテーマだったのならキューブリックの博士の異常な愛情のようにブラックなコメディとして成立したと思うのですが個人的には全く響かずラストシーンで福島の汚染地域のような所を突破するシーンを入れるならせめて本編でもその問題を話してほしかったなどと思ったりいまいちハマれませんでした

    それともう一つの家族の話は親子で環境問題に関する大人の責任と当時の現状など立場の違いを話しているように見せて実は家族間の問題が話されているなど場面ごとには良い所もあったのですがどうしても最後は無理やりつなげたように見えてしまいました

    気象予報士の話は人間が自然をちゃんと把握できてないというわかりやすい例である天気予報の的中率と仕方ないのですがあいまいに言わなければならずそれ誰でもいえるじゃんと思えてしまう面白みはあったのですが

    主人公の予報士さんが愛人にすらへらへらやってればいいと言われるほど問題とされていた所は狂ってしまう以外に具体的にどうすればよかったのかがよく解らなかったり
    おそらく視聴率を取っているからなのでしょうがあんなことをやっていてなかなかクビにならないのもかなり疑問でしたが
    それだったらシドニー・ルメットのネットワークのようにリアリティはなくてもいいけどもう少し面白く掘り下げてほしかったです

    メインの話がどうしてもピンと来なかったのでこの作品のわざとわからないようにしていた場面の結局あの家族は狂っていたのか、黒木という男は何者であのボタンはなんなのか、人類はこれからどうなるのか、最後のシーンはどう解釈するのかなどの所がどうでもよく感じられてしまいました

    橋本愛ちゃんがミスコンで全くやる気がなさそうにしている所や中嶋朋子演じるお母さんが家族全員がどんどん○○星人だと言っていることを気にしないどころかうまく話に入れて説得していたり、場面ことには面白かったのですが全体で見ると話をわざと解りづらくして観客に考えさせるっという以前に単純にうまくつながっていないと思えてしまい楽しめませんでした
    Yuta
    Yutaの感想・レビュー
    3時間
    4.3
    ディティールとかそういうの抜きで、
    個人的にど真ん中にきた映画だった
    久々に映画館でそういう映画に出会えた
    この世で最も大事なもの
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