原作未読。SF的要素に富んだ設定を活かしながら、シュールな演出の数々を繰り出してくる切れ味が非常に抜群。
笑い自体が相当シュールなので、笑うところと笑うべきではないところの境界線が非常に微妙。
周りの観客の反応を見ていると、「えー?そこは笑うところか?」という箇所が少なからずあったので、受け手によって受け取り方に違いが大きく出てくる作品ではある。
全体像としては、宇宙から見た地球と個人から見た社会を構成する最小単位である家族というマクロ・ミクロの視点、架空と実在を対比させるバランス感覚が特に秀逸。
配役も適材適所で、バラエティに富んでいる。
良作。