あやの

さよなら、ぼくのモンスターのあやののレビュー・感想・評価

3.6
精神年齢が10歳低いこともあり、思春期の少年少女の葛藤しての青春もの成長ものがけっこう好き。
自分がどんな気分でも、特に行き詰まってるときとかおセンチなときにもスッと染み込むから私的には観やすいジャンルなんですけど。

この作品、自分がゲイであることに気づいて苦悩する少年の話と思いきや、そこに限らず父親メインの家族、田舎、今までの自分から脱却しようともがく少年の話。

各所でグザヴィエドラン的と言われているようですが、一作しか見てないけどたぶんドランダメな私でもこれは行けました。
いつもは私ダメだろうなこの演出っていうのも音楽の使い方も、この作品はスッと自分に染み込んだというか。

90分で意外とテンポ良く進んで最後スッキリ終わるので好印象。
ちょいちょい挟む、人語を話す演出のハムスターとの掛け合いが癒しというか救い。
あやの

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