さよなら、ぼくのモンスターの作品情報・感想・評価

さよなら、ぼくのモンスター2015年製作の映画)

Closet Monster

上映日:2017年07月16日

製作国:

上映時間:90分

3.6

あらすじ

メイクアップーティストを目指す高校生のオスカーは、怒りっぽいが愛情深い父と暮らしながら、女優志望の友人ジェマとともに作品作りに没頭する日々を送っている。ジェマとはなんでも話せるけれど、恋人ではない、微妙な関係。 ある日、バイト先にワイルダーという青年が入ってくる。つかみどころがなく、どこかミステリアスで自由気ままに季節を謳歌するワイルダーを目にするたび、オスカーの中に生まれる鈍い痛み。それは彼…

メイクアップーティストを目指す高校生のオスカーは、怒りっぽいが愛情深い父と暮らしながら、女優志望の友人ジェマとともに作品作りに没頭する日々を送っている。ジェマとはなんでも話せるけれど、恋人ではない、微妙な関係。 ある日、バイト先にワイルダーという青年が入ってくる。つかみどころがなく、どこかミステリアスで自由気ままに季節を謳歌するワイルダーを目にするたび、オスカーの中に生まれる鈍い痛み。それは彼が誰にも言えず、そして認めないようにしてきたある"気持ち"だった―。

「さよなら、ぼくのモンスター」に投稿された感想・評価

たとつ

たとつの感想・評価

3.0
EDM楽曲のような構成。話の鍵を握る盛り上がりでは、一切語りが入らず音楽のみの演出となる。選曲のセンスがまた秀逸で、音楽のみのシーンになるたび胸が苦しくなり、思わず画面に釘付けになる。

しかし物語全体としては未完成な部分が多いように思う。ラストシーンの父親の語りで強引にまとめあげた感が否めない。アーティスティックな作品だからと言ってしまえばそれまでだが、だからこそ話に一貫性を持たせ、後半のブレを防いでほしかった。

音楽と直接的な比喩描写は申し分なく効果的。あともう一歩といった印象。10年後に見たら、またとらえ方が変わるかもしれない。
のび太

のび太の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

葛藤。ティーンエイジの時期の悩みを描いた作品。
自分の父親がハムスター殺しだったら絶縁するなぁ。


素晴らしい演技を観せてくれた主演のConnor Jessupは日本が好きで、少し前に能登に滞在して脚本を執筆していたみたいですね☺️ ジブリや是枝監督が好きなようで、樹木希林死去の報せにも心を痛めていました。
sa

saの感想・評価

4.2
思春期の表現し難い誰にも理解してもらえないというモヤモヤ、葛藤が上手く表現されている。
ただ、気付かないだけで自分を愛してくれている人は近くにいてくれている。愛の形が歪ではあるけれど。

ハムスターのバフィーが素晴らしい、あのバフィーが全て。バフィーは正にオスカー。

これから強くなるしかない。
自分の中のゲイの気持ちと昔のトラウマから苦悩するオスカーと、
ホモフォビアでDVの父、
そしてオスカーが密かに好意をよせているバイト先のワイルダー
ハムスターのバフィー。
が軸になってるなんとも切ない映画。

映像が美しい!
比喩表現が多いので少し難しく感じるとこもあるかな、なので何度か観たくなる映画。
でも多いと言っても、観るのが疲れるという訳でもなく、比喩表現を楽しみながら観続けられる感じ!

ハムスターのバフィーが喋る(オスカーの妄想というか頭の中でのバフィー)ので最初ビックリしたけど、核となる重要な役どころだった

独創的ですばらしい良作👍

それにしても、オスカーとワイルダーとはなんとも直球的なw
オスカーワイルドからきてるよね絶対
ゆわ

ゆわの感想・評価

3.8
メイクアップアーティストを目指す学生オスカーは父親と小さいころから一緒の愛しいハムスターとの二人暮し
平凡だけど何もない日々の中で時折甦る記憶。小学生の頃にみたいじめの暴力事件
目撃した小さいオリバーはずっとそのことを胸に秘めて誰にも言えなかった
夏休み、バイトをはじめるオスカーは同じ年代の制服を忘れたバイト仲間に自分が着ていた制服を貸すことになる
それ以来彼のことが忘れられなくなりまるで恋をしているかのようになる
自分の貸した彼が着た制服の匂い、
笑顔や声、向けられる視線
もしも彼とそういう関係になれたら…
思いが爆発しそうになったときふいにまた小学生のころの記憶が甦る
バイトをクビにされ彼は遠くに行くことになりメイクに協力してくれた女友達とも上手くいかなくなりメイクの学校にも落選し母親に嫉妬した父親の束縛にうんざりしたオスカーは父親をクローゼットにつき倒してしまう
なにもかもが上手くいかなくなり母親の家に転がり込む
自分ばかりが不幸になってる
そんな思いを母親にぶつけ落ち着いたオスカーはハムスターのことを思い出す
カッとなりやすくすぐに八つ当たりする父親が何をしでかすか分からない、急いで戻るもすでに遅かった
小さいころから一緒で言葉も何故か通じてて自分のことをいちばんよく分かってくれたハムスターのパフィーが父親の手によって殺された
ただならゆ様子だった息子が気になり追いかけてきた母親と父親が口論をしている
それをどこか遠くで聞きながらあの日の記憶を思い出す。いじめというには行き過ぎた行動に障害が残った被害者
助けに行ったのになにも出来ず誰にも言えず臆病で卑怯な自分
自分の足の上動かなくなったパフィー
あの頃のようにはもうならない…
鉄の棒をもって父親にふりおろす、
彼のあのころの後悔、臆病で卑怯な自分との決別、いろんな気持ちがごったがえし止められない



誰もがいちどはとおる他人との違いに悩み
うまくいかない夢に絶望し
自分だけが不幸だと感じる
でもそんなことはなくていつも愛されていた、あんなに嫌っていた親からだって愛をもらっていた
それに気づくのは難しくてそして気づいた時には遅い時もあって
なかなか言い表しにくい映画
HouRai

HouRaiの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

イマジナリーフレンドを作ることは子供の成長の中で当たり前のことらしい。
複雑な家族関係と自身の性的マイノリティーとで苦しむ主人公は、ハムスターの死を機に全てが解き放たれる。

人間関係がどことなくエヴァンゲリオンを彷彿させる。
ワイルダーには母性を求めていたのだろうか。


エレクトリックな音楽もこの映画の魅力で、パーティのシーンや父親を鉄の棒で殴ろうとするシーンはこの映画の白眉。

他人には勧めず自分の中にしまっておきたいような映画。
でっかいハムスターが喋る。
メインストーリーがどれかわからん。
オスカーは完全にPTSDやな。
BABY

BABYの感想・評価

3.6
青春の眩しいほとばしりみたいな、なんというか思春期の終わり際に誰もが通るような、親との確執や性の在り方の中で戸惑う日々を瑞々しく映し描いている。クローゼットモンスターとは何なのだろうか。それは彼の性自認を押さえつけていた過去のトラウマや父親なのか、外に自分を出せなかった自身なのか。
陽の光と暖かな曇り空、そして少しエレクトリックな音楽がこの映画のテンポと雰囲気をつくる。最後の父親を追い返す所のCGとスローの使い方がとても特徴的で、軽やかな映画全体の流れを邪魔することなく、独自の表現に仕上げている。
まり

まりの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

小さい頃に刻まれたトラウマをネジや鉄の棒で表してたのがよかった。

確証もないのにワイルダーに「爪になにかついてるよ」って聞いちゃうところとか、それに一喜一憂するオスカーとか。
悩んで悩んで、少しずつ吐き出して、乗り越えてオスカーには最後にいい夢を見てほしい。

最後のバフィーの
「一番最初のハムスターじゃないよ。4回もかえられてる」って暴露が個人的に一番好きだった。
オスカーがバフィーをメスって思ってたのはそういうことね。って納得。
ゆり

ゆりの感想・評価

3.1

このレビューはネタバレを含みます

同性愛に悩む、少年のお話。
好きになってはいけない、けどそばにいたい、そんな葛藤が痛くてもどかしい。
うーんけど、結末はなんかあやふやであの少年はどうなったんだろうかと腑に落ちない。
しかし映像がとても綺麗だったので観て後悔はない。
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