ツクヨミ

ザ・プレデターのツクヨミのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
1.2
進化という名目のせいで"プレデター"としての魅力を削がれたB級SF。
アメリカ陸軍大尉マッケナは任務中に謎のエイリアンと遭遇、戦利品を押収し自宅に郵送。しかし郵送された戦利品は自宅で少年に見つかってしまい…
プレデターの名を借りたB級SF作品。初代ジョン・マクティアナン監督作品"プレデター"でホーキンス役として出演していたシェーン・ブラック。彼はいつの間にか監督を手がけるようになったらしく遂に自分が出演した大物シリーズ"プレデター"の最新作を手がけたそうな。
まず宇宙空間から突如地球に襲来する宇宙船、そして船内にはプレデターたちが乗船していた。宇宙船のビジュアルと最新のエフェクトでちょっとテンション上がったが、これから始まる内容はお粗末としか呼べないものだった。
任務中にやらかした軍人の寄せ集めチームを主軸に添えたり、謎研究組織にあっけなく捕まり研究されるプレデター、戦闘シーンの合間に挟まるグダグダ感たっぷりの軽いギャグと自堕落シーンなど例を挙げればキリがない。
しかしなんと言っても気に入らないのはプレデターの行動と成り行きだった。今作のプレデターは自分たちが進化するためにいろんな惑星の強者のDNAを集めて自らに取り込んでいるらしく体躯もおおきくなっている。その弊害か知らないが狩りのスタイルが大柄でプレデターと多人間の構図が多い。プレデターといえば戦闘のプロで光学迷彩を駆使して一人また一人とターゲットをアサシンのように狩るのが魅力だった筈だ。ちょっとスリリングで恐ろしいのがプレデターなのに、今作はプレデターの皮を被った大柄武装エイリアンにしか見えない。それが酷評の主な要素だ。
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