おーちゃん

ザ・プレデターのおーちゃんのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
3.5
再鑑賞。
やはり、これをプレデターシリーズとして認めるのは厳しい…


2018年9月20日
漫画や小説の実写化→実話によるリアリズム→旧シリーズの続編ブームと流行が移ったこのごろのハリウッド大作。

古くからのファンと新しいファンを獲得したい制作側の意図として、旧シリーズを大胆にもアレンジしている作品が多い。
自分の中でカテゴリー分けすると下の3つ。

1「トレインスポッティング2」「スターウォーズフォースの覚醒」のような前作を正統に継承した続編。

2「ブレードランナー2049」「ゴーストバスターズ」のようなより強烈に昇華した続編。

3「スターウォーズ最後のジェダイ」「ジュラシックワールド炎の王国」のようなファンを怒らせた作り方の続編。

『成功した』とはどの視点から言うべきか、むしろ失敗とも言える作品もあるし、世間にも批評家にも一蹴された作品もある。

今回の「ザ プレデター」は3番目の事例に近い。
ちなみにこの系統での失敗はおそらく「インディペンデンスディ リサージェンス」。この作品を思い出した人も多いのではないだろうか?

でも、このプレデターシリーズで面白いのはたぶん世代によって「ザ プレデター」に求める要素が違うというところ。

一作目から観ている昔からのファンは人間とプレデターの身体を張った知能戦を観たがる。
「プレデターズ」や「AVP」から観てきた世代はプレデターをもっと出して人間でも他の異星人でもいいからド派手な戦闘シーンを見せてくれ!と言うと思う。

だが、今作はそのどの要望にも答えてないのだ。
ある意味どのファンにも意表を突く見せ方をしている。
これは一作目に実際に出演していたシェーンブラック監督だからこその演出かもしれない。
「プレデター」を題材にして独自の解釈を入れていいからぶっ壊してくれ!と制作側から言われたのかな?どっかの最後のジェダイの監督みたいに好き勝手に…

今回の「ザ プレデター」
私には印象はそこそこ良かった。
確かに批判の内容は観ればすぐにわかった。
途中から展開が無理やり過ぎておいてけぼりにされた時は「あれ?2分間くらい寝ちゃってたかな?」と思わされる。
かといって、アクションはなかなか無茶な感じが「ダイハード」みたいでワクワクするし、おバカな仲間たちも特攻したときは胸を打つし、子供は…う~んクライマックスはグッショブ!

微妙なのは大きなサイズのスーツが無かったのかな?と心配になるほど新型プレデターは裸状態。大きさをアピールするなら1号は生かしておかないと大きいのが実感しずらいし、区別もつかないから分かりやすくしたんだろうね。
そして、ラストシーンは確かにいらない( ̄▽ ̄;)笑

続編はたぶん作らせてくれないだろうけど、失敗したとは思ってない。
むしろシリーズを見返したくなった。

最後に、「少年は呼び寄せてしまった」という予告編でかなりハードルが地面に埋もれてたので、より面白くみえたのも否めないので、むしろあのクソ予告編で良かったんじゃないかな?( ̄▽ ̄;)笑