あでゆ

ザ・プレデターのあでゆのレビュー・感想・評価

ザ・プレデター(2018年製作の映画)
3.4
家に届いた箱の中に入っていたもので遊んでいた少年は、謎めいた装置を起動させてしまう。装置からシグナルが発信され、さまざまな惑星で生物をハンティングしてきた地球外生命体プレデターがやって来る。地球に到着し狩りを始めて人々を震え上がらせるプレデターに傭兵たちが対抗しようとするが、人知を超越した格闘や殺害のスキル、異種交配を経てきたことで遺伝子レベルであらゆる能力がパワーアップした彼らに苦戦を強いられる。

いかにもシェーン・ブラック作品な悪趣味爆裂な本作。ナイスガイズみたいな奴らがいっぱいいて、下品な冗談言いながらプレデターに殺されていくのは最高でした。子供が自分本来の居場所を見つけるという話でもあるし。ただ今作は正直子供の存在や設定がそこまで意味のあるものだとは思わなかったけれど。

本作は死に芸が豊富で、『バイオハザード』のレーザーみたいに足切られるやつとか、ホモ感溢れる自害するやつとか、死に方に飽きがこないのは高評価。
とにかく序盤からプレデターが殺しまくってくれて、あのステレオタイプ溢れる研究所でバッサバッサと無双してくれるところなんかは華麗すぎて拍手しそうになった。

ストーリーは良い意味で全く記憶に残らないんだけど、後半で敵同士だった奴らがプレデター倒すために一時共闘するところとか好き。ただそもそも、なんであいつらはこっちの敵だったんだっけ??

ずっと夜のシーンばっかりだなぁってフラストレーションが溜まってるところで、最後に白昼堂々と戦うというカタルシスは良かった。
ただ最後はやっぱりタイマンで格闘で戦って欲しいっていうのが正直なところ。いや確かにシュワちゃんは勝てそうだけど、ボイド・ホルブルックはちょっと格闘だけじゃ勝てる気がしないけどさ。

とはいえ、悪役の印象強かったボイド・ホルブルックが普通に子供いる良い男を演じてるのは正直びっくりしたし、とても良かった。

一番大きな不満を挙げるとすれば、全体的なデザイン。やっぱあのいかついプレデターは趣味じゃないし、プレデタードッグもなんか適当に作ってないか?って感じ。あと重要なところだけど、マスクを外すカタルシスは欲しかった。
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