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未来よ こんにちはのなはのレビュー・感想・評価

未来よ こんにちは(2016年製作の映画)
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50代女性のポートレート。
人生の終盤で突然夫に別れを告げられる物語。同監督作品、「それでも私は生きていく」のレアセドゥのようにズバ抜けてグラマラスな主人公ではない。だからこそ、彼女のイラつきや混乱も、自分に起こり得るものとして生々しく感じられる。あとさすがフランス映画で、家もファッションもかわいい。

主人公と同じ経験をした人にとっては、自分を重ねて共感できる物語だろう。20代で未婚の私にとっては結婚、老後を考えるきっかけになった。一般的には1人の人と結婚することになってるけど、ライフステージと共に内面が変化するのが人間だから、ずっと同じパートナーといたり、過去に敷いたレールの通り歩めるとは限らない。映画を通して、厳しい変化の中でも様々なものに支えられる主人公を知れてよかった。
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