これは面白い。
透明人間が忍び寄る感覚、いまかいまかと現れるのを待つドキドキ感がたまらなかった。透明人間の見えなさをいかに効果的に映画で表現するかというのがミソな気がする。演出が功を制してますね。
また心理的描写も見事。透明人間の仕業であるという主人公の訴えに対し、信じてくれない周りの人達の反応。それにより、主人公が本当に自分がおかしくなっていったのではと感じ精神的に追いやられていく様が非常に丁寧。本当に主人公の妄言なのかもという疑惑の余地も残しつつ映画が進んでいくため、下手に映画見てる人ほどなんか懐疑的に観てしまう。絶妙なバランスの良さ。
これは劇場で観るべきだったと後悔。