メンヘラ彼氏の魔の手から逃げ伸びろ!
"透明人間"っていう設定を存分に活かした演出、音響、展開に終始楽しめた。
主人公のセシリアと視聴者だけが透明人間の存在を認知している状況で物語が進んでいくことで、周りに気が触れていると思われ、身近な人を傷つけられ追い込まれていく彼女の苦痛がリンクして非常にもどかしい。
その分ラストのシークエンスのカタルシスが熱い!目には目を、光学スーツには光学スーツを。
単なるサスペンススリラーに留まらず、最近流行り(?)の"女性の自立"もテーマとして組み込まれているのかなーって深読みしてみたり。
自分を支配していた彼氏からの解放、自立。泣き寝入りせずに最後まで自らの手でケリをつける。ラストの堂々とした彼女の力強い表情にはそういった意味も込められてるのかも?
でかい音ドーン!いきなりバーン!だけでビビらせない、理不尽な恐怖や不気味さをジワジワ感じられる良映画。無機質な光学スーツのゾワっとくるデザインも良き。
集合体恐怖症の人は要注意!