ななこ

親友のカミングアウトのななこのレビュー・感想・評価

親友のカミングアウト(2015年製作の映画)
3.5
最近個人的に注目のテーマ、ゲイボーイ・ネクストドア。

自分の同性友達がゲイだったら?という冗談話に上がりそうな切り口から、ゲイもストレートも男の正直な不安や生きにくさがコミカルに表現されていたと思う。
主人公とその友達がボーイフレンドをつくろうとしてやらかす数々の失敗から、母親にカムアウトするところまで生活感が染み込んでいて、彼が普通の青年であることが伝わった。
カムアウトのシーン「俺はゲイでシャイなんだ」というところ、ゲイとシャイが同列に語られる時代か……と沁々としてしまい、コメディドラマなのに不覚にも泣いた。
ゲイと「ゲイ」として付き合うんじゃなく友達として付き合えたらお互いに楽しいよ、というシンプルなメッセージだけど、実際は色んな固定観念が障害となってうまくいかないこともある。
それでも友情と信頼が勝るというラストが良かった。
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