このシリーズは「未来」の描かれ方が、どのSF作品よりも”こんな風になったら面白そう”感があるからワクワクする。
SFで未来への警鐘モノって、ターミネーターを元祖とした「優秀になっちゃったAIが愚かな人類を敵とみなして攻撃」パターンか、「地球の環境変化or隕石とか宇宙人襲来で人類滅亡」パターンが多い気がするけど、ソードアート・オンラインみたく「現実世界と仮想世界が逆転しちゃって世の中混乱」ってパターンが一番ありえそう。
TVゲームって、映像表現をリアルに近づける技術革新も、ARやVRで現実世界にゲーム世界を持ち込む流れも、業界が追い続けているテーマは詰まるところ「現実世界と仮想世界の同期」だ。
ポケモンGOやPSVRの先には間違いなくSAOのようなゲームが開発されるはずで、そのときに生じるリスクや事件を描いたこの作品は、まるで近い将来起こりうる未来を覗き見しているような感覚に陥るから目が離せない。
RPGゲームの世界に閉じ込められて、全クリするまで現実世界に帰れないって物語の発端が面白いし、アニメだからって敬遠している人がいたら、騙されたと思ってTVシリーズから見ることを強くオススメしたい。
