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T2 トレインスポッティングのArkのレビュー・感想・評価

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)
4.3
前作から20年後、金を持ち逃げしたレントンがオランダから戻ってくる。20年ぶりに仲間と再会するが、相変わらず良い大人になれない4人の物語。


今回は前作と違って、主人公があまり心の中で喋ってくれなくて寂しかった(笑)あれが良かったのに……。
でもあの軽快な音楽はちゃんと引き継がれているのが良かった。

20年経ってもクズはクズのままで、前に進もうとする者は前に進む。しかしやっぱり善人にはならず、今もクズなのである。

前作があまりにキレイすぎたので、今回の続編は無理に作った感が否めなかった。“普通の大人”になれない男たちを描いてるのは良いけど、これといって何も起こらない。
軽快でコミカルだけどどこか重い、という前作の魅力が削られていて、主人公は心の中で喋らないし、仲間たちはいい歳なこともありただのクズになってる。特にべグビーが酷い。改心しないクズはどこまでもクズなんだな……と。彼は多分死ぬまであの調子で行くんだろうな。それはそれで自分を貫いていてある意味すごい。
でもみんな全然変わってない(笑)

またユアン・マクレガーのスコットランド英語が聞けて良かった。

前作には敵わなかったが、これはこれで良かった。キャラの年と相応に作風も落ち着いた感じ。キャラは落ち着いてないけど(笑)

「トレインスポッティング」というタイトルは“ドラッグ中毒”を指す隠語らしい。本来は“鉄道オタク”を指す言葉だが、エディンバラではドラッグ中毒者たちが使われなくなった鉄道操車場を溜まり場にしていたため、“ドラッグ中毒”を指す隠語として使われていたらしい。
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