前作について僕は「20歳になるまでに観てほしい映画」だと思っていますが、前作をそれだとすれば本作は『20代半ばを越えてから観てほしい映画』であると感じました。
前作が「若さ」「衝動」「人生の選択」の物語だったのに対し、続編である本作は『老い』『慟哭』『成熟』『選択に対する代償』の物語。開始数分で高らかにそれを宣言する構成が見事です。
ただ悲しいかな、あくまで前作ありきという作品なので、じゃあ独立した一本の映画として見た場合どうなのか?と考えると疑問符が浮かんでしまうのは残念なところ。勿論ストーリー上、そうならざるを得ないのが仕方ないことなのは重々承知していますが…。
とはいえせっかく前作のスタッフキャストが再結集して作り上げてくれた20年ぶりの続編。やはり星4つ以下のスコアはつけられないのでした。