メッチ

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのメッチのレビュー・感想・評価

4.1
秘宝奪還屋の見事な終焉作。過去の英雄で時代に取り残された冒険家の居場所を見つける物語。

昔の栄光も何処へ?というぐらい老いを感じさせる姿になっていたインディー。そのうえ、舞台は昔の歴史を知る考古学よりも未来を感じさせる科学に移り変わっていた頃というダブルパンチ。時代に取り残された1人になっていた姿は、私としては見ていて苦しかった。私の中では、ヒーローではないけどヒーローに近い存在が、必要とされなければ消え去ってしまうような、私は関心を持っていても世間は関心すらなくなっているみたいな感じでしょうか?
しかし、そんなことにはさせず、老いてもなお現役で頑張っているインディーお爺さんの姿は胸にくるものがありますね。

それに、本作の監督がジェームズ・マンゴールド監督に変更されたのもあったためか、引退の冒険家をどう救ってあげたら幸せか?というのが感じられたところが評価すべきところ。
なんというか、ヘレナというキャラクターの半分は、監督自身だったと思います。お話が進むにつれ、「ヘレナがインディーを助けたい」というより「監督がインディーを助けたい」というのが強かったかと。
また、前半と後半とでヘレナというキャラクター差があっても違和感がなかったのは、見ている私自身もヘレナというキャラクターを通して、インディーを助けたい気持ちにさせられたから。
ちょっと自分で何を言っているのか分からなくなってきてますがw

少なくとも、ヘレナと監督と鑑賞している私たちが、インディーを助けるという気持ちが一丸となった感じは少なくもあった。なので、ここは評価すべきところなのではないかと思います。
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