ゆず

インディ・ジョーンズと運命のダイヤルのゆずのレビュー・感想・評価

5.0
強いて不満を挙げるとすれば、シャイア・ラブーフの扱いが切ないってことだろうか。(出てないけど)

とても面白かった。母親の影響なのかもともとアドベンチャー映画には甘い私なのだけど、とても面白かった。なんでTwitterの私のTLでは盛り上がってないんだってくらいに。

"オンディ・ジョーンズ"と言いたくなるくらいオンジたちが入れ代わり立ち代わり登場する作品において、主役を食いかねない勢いで活躍していたフィービー・ウォーラー=ブリッジ演じるヘレナ。「ヒロイン」と呼んだら語弊が生じるかもだ。この人、インディの前をガンガン歩いていくんですよ!

世代交代は前作「クリスタル・スカルの王国」でも匂わせていたけど、さらにアップデートして女性活躍まで盛り込んでいたのがとても現代的。(とはいえ舞台は1969年だけど)
過去作ではインディがグイグイ皆を引っ張っていく感じだが、本作では主導権を明け渡し、子世代のトレジャーハンター・ヘレナがグイグイ物語を引っ張っていく印象だった。
インディの覚悟の決断すらもヘレナによって一方的に覆される。でもそれは過去にインディがヒロインに対してしてきたことでもあり、本作でそのツケを払わされたということかもしれない。
(ちなみにフィービーは「ハン・ソロ」で女性形ドロイドL3を演じており、両方見てると余計に活躍が嬉しい)

「老兵は死なず、消え去るのみ」
伝説となるのではなく、歴史の1ページに埋もれいつか忘れられていくインディ。
しかしその姿はとても幸せそうであった。有終の美は充分に飾ることができたのではないだろうか。

だが、それだけにシャイア・ラブーフへの仕打ちがモヤモヤするのはどうしようもない(笑)
ゆず

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