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3月のライオン 後編のr1aceのレビュー・感想・評価

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)
2.5
前後編合わせてレビュー。
…全巻揃えてる大好きな漫画なだけに、
厳しい評価にせざるを得ないです。

良い点ももちろんありますよ、
全般的に俳優陣はイメージにかなり近いし、
オリジナル展開も悪くは無い。
けど、あまりにも詰め込みすぎ。
いじめ問題がスッキリ終わりすぎで拍子抜けだし、
妻子捨男問題もサックリ終わりすぎ。

そして、ここから一番の大問題について語りまっせ。
原作&アニメには棋士の世界を真面目に描いたり、
家族の形、人としての生き方を考えさせられる「剛」の面と、
ふわふわと微笑ましくて思わずニヤけてしまう、
何気ない小さな幸せを描いた「柔」の面。
この2つが素晴らしいバランスで両立してるんだけど、
この映画には柔の部分が全く無い。
なので初見の人には「真面目な将棋ドラマ」
としか印象に残らない内容に仕上がってしまってる。

そんなの、俺の好きな3月のライオンじゃない。
…と俺は声を大にして皆様にお伝えしたい。
とは言ってもデキ自体は悪くないので、
この映画がきっかけで原作並びにアニメ版や
将棋に興味を持ってもらえたら万々歳である。

新人戦決勝の対戦相手、山崎順慶。
ほぼ印象に残らない義母。
映画版ではほぼスルーされた人たちを
原作では丸々1話使ってます。
是非、読んでほしい。
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