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皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグのakoのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

私は、そんなにSF的なヒーロー(○○マンとか)が出てくる映画を観ないのですが、観たら観たで、リアルな人間性を感じながら現実を忘れさせてくれるSF的なヒーローたちは好感度も高めで、個人的にはスパイダーマンに萌えます。

で、そんな私が「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」を観たのですが、主人公は、超人の力を手に入れてるので、SF的なヒーローだとは思うのですが、エロくてグロくてバイオレンス満載で、何より性格がだいぶアレで、ダークすぎるヒーローでした。
この主人公、超人の力を手に入れなかったとしても、多分そこそこ腕っぷし強そうなので、超人っぷりがリアルで、自然にテンション上がりました。

そんな感じで観てたのが、中盤くらいから、ドキドキハラハラと同時にどんどん切なくなって、その弱さというか孤独が見えるあたりから、あんな絶望は見たくなかったけど、私が見たいヒーローを見られてるという複雑な気持ちになって、まんまとホロリ、というような映画でした。

この映画を観た日に、ある方と話して、「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」はフェリーニ監督の「道」だと、解説してもらって、どうりで私が好きなはずだなあ、と、納得しました。 

誰になんていわれようとフェリーニ監督作品は好きだけど、ヒーローものの映画はそんなには観ないという、私みたいな人間がいたら、一番オススメできるヒーロー映画だなあと思います。
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