タイトルからして厳しそう。
一家惨殺事件から1年、週刊誌記者の妻夫木聡が事件の真相を探ろうと関係者からの証言を追いかける。
会話の場面がほとんどで回想シーンを挟む構成、絵としては退屈だけど登場人物の関わりで物語がだんだんわかってくる流れは興味深く観れた。
役者の演技で緊張感が続く感じ、結末に至るまでにも驚きが重なってくる。
誰もが人生の幸せを夢見るだろう、置かれた境遇を乗り越えなければとそれもわかる。
自分の幸せの為なら、ここまで他人をおとしめると恨まれて当然かもしれない。
受けるとる感情も人それぞれだけど、あまりに心がすさんでいて観るのが辛かった。
事の大小に係わらず恨みの気持ちを持つことはあっても、晴らす手段は人としてを考えるだろうから共感はなかった。
驚きの一家惨殺事件犯人にたどり着く結末、人物の係わり方には無理やりすぎるところもあるがストーリーとして面白かった。
スッキリしない気持ちが残り、メッセージをもらう作品ではなかった。
