備前長船

愚行録の備前長船のレビュー・感想・評価

愚行録(2017年製作の映画)
3.7
ストーリーはかなり良く出来ているが、映像化してみたらストーリーの魅力が十分発揮できなかった作品というイメージです。
内部生・外部性・階級・身分など「あのこは貴族」と構成する要素の共通点は多いが、こっちは救いがない終わり方。
演技は全員ちゃんと出来ていていたので、安心して見れました。
ただし30過ぎの役者に大学生を演じさせる必要があり、そこは多少無理がある。

最初のバスのシーンが、この映画を象徴している。
序盤は部外者に思える満月ひかりがストーリーに入ってくる展開は見事。
だが満月ひかりの大学生姿は・・・
満月ひかりより、松本若菜のが怖かったな。
小出恵介のエゴイズムはすごいが、成功する人ってあんな感じなのかも。
最近のサスペンスものは子供の時に〇〇〇された女がよく出てくる。
使いやすいモチーフなんだろうが、多用され過ぎ。

ちょっと難しい作品だとも思う。
メモを取りながら、何度も一時停止しなら見ないと、人の区別がしづらかった。
あと田向が加藤に、宮村が稲村と聞き間違えて少し混乱した。
備前長船

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