週刊誌の記者である主人公が、ある一家殺人事件に関する取材をする中で、様々な人の"愚行"が明らかになっていくというストーリー。
とにかくキャストの演技力が光ってます。特に満島ひかりはやばい、震えた。
あとは冒頭のバスでのシーン。あの短いシーンで主人公の人格や映画の雰囲気が伝わってきて、良い演出だなと思いました。
ただ、2点気になる点があったので、あまり評価は伸びず。
・普通にストレートクソ野郎なやつばっかりで、もう少し2面性を描いて欲しかった。
・愚行に至る過程や背景をあまり追ってくれないので、感情移入が難しい。元から人格が破綻してるのか何かきっかけがあったのかが掴みづらい。
どんな人でも"愚行"を犯す可能性があり得るからこそ響く話なのであって、人格破綻者同士のいざこざなら正直受け取るものがあまり無いよなと感じました。この人達は愚かだけど、こんな終わってる人らレアケースじゃない？
人間の愚かさを描くなら、もう少しキャラやストーリーに一般性が欲しい。
ただ、演技だけで観る価値はあります。
